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令和版1000人〜1億人スケールごとに考える「なぜ人は動くのか?」

それって多いの?

「Twitterで5万いいねを超えるとバズった」となんとなく言われるようになってから企画を評価するときそこを基準に考えるようになったのだが、

なんで「5万いいね」なんだっけ?

また、Twitterだけじゃなく
ニュースやケーススタディに載る数字を見て、ん?これって多いんだっけ?少ないんだっけ?と規模感が捉えきれないことがあります。

そんなとき思い出したのが
2014年に広告代理店に入社した当時発売された
「広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。」という本。

その本の中で著者である当時ブルカレの本田さんとLINEの田端さんが
「なぜ人は動くのか?1000人から10億人まで、スケールごとに考える」というテーマで事例やその秘訣を対談形式で研究していくという章がありました。

7年の月日を経て、メディア環境も変わったので、
最新の事例で考えるとどうなのか?と
スケールごとに令和にあった出来事を並べてコメントしてみました。
少し古いデータもありますし、
なんとなく規模感を把握するためのものとしてご覧ください。

1000人が動く

1000人といえば、これくらいの人

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Zepp Tokyo のキャパ1200人(着席時)


ミスターチーズケーキ  クラファン1000人

最近もセブンイレブンとのコラボ商品がヒットしたり、
常に話題になっている印象。
Instagramも10万フォロワー超え


猥談バー/有料会員1000人

猥談バー店長のポインティさんのYoutubeチャンネル「waidanTV」がユーザー数20万人突破。


SLVR.TETSUYA シルテツ展来場者数4000人

Instagramのアカウント自体も15万人フォロワーいる。


1000人が動くには?

強いキャラクターが生む規模感。
1000人が動くには10万人のコミュニティがいる。
(ファン化→アクションまでの歩留まり1%ぐらいなのかもしれない。)
個性的なキャラクターを持つ活動がSNSを通して、
コアなコミュニティや濃いカルチャーへと育っている。


1万人が動く

1万人といえば、これくらいの人。

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日本武道館キャパ14000人


フルーツ大福「弁才天」 販売数1日1万個



劇団ノーミーツ 観客累計1万人超え


うどん布団 発売1カ月の時点で約1万4000個を受注


天井の電球一体型のプロジェクター「popIn Aladdin」

累計6万台超の2020年を代表するヒット家電
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?P=2


1万人が動くには?

構造化が必要な規模感。1000人規模がその中心にあるパワフルなキャラクターを起点に育つのに対して、1万人はその人一人だけではなく構造化されていてスケールが可能で初めて届く規模なのかもしれない。あと、1万人動いた事例はバズったり、今の環境ならではのアイデア商品であったり、時流を捉えている。


10万人が動く

10万人といえば、これくらいの人。

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カンプノウ(世界最大級のサッカースタジアム) 収容人数10万人


うんこミュージアム 来場数 10万人


朝日新聞の新元号「令和」発表号外の発行部数 20万部


スマホ証券 30万口座


米津玄師:CD不況の時代に「馬と鹿」が初週40万枚超。


テネット 観客動員数74万人


10万人が動くには?

マーケティングが必要な規模感。1万人規模は「うどんの布団」「天井一体型プロジェクター」など潜在的なニーズを掘り起こし、市場を作り上げてきた感がある一方で、10万人規模は顕在化した市場やニーズを捉えている印象。
おしり探偵やうんこ漢字ドリルなど
可愛いお下劣コンテンツがヒットしていてそれを好きな層がいたり、
存命退位という悲しむべきことがない新元号発表というある種のお祭り感、
テネットでいうところの「クリストファーノーラン好き×EvangelionやSekiroのような高難易度コンテンツ好き」
投下すべきニーズや市場があり、しっかりそれを捉えて動く人数なのかもしれない。


100万人が動く

100万人といえば、これくらいの人。

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東京モーターショー2019 来場者数 130万人


FACTFULNESS 発行部数100万


ラグビーワールドカップ観客動員数 170万人


あつ森 発売開始3ヶ月で販売本数500万本超え

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?P=2
他のヒットゲームで言うとリングフィット アドベンチャー 160万本、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL 300万本


「100日後に死ぬワニ」100日目 200万いいね


チームラボ 来場者数350万人


ボヘミアンラプソディ 観客動員数941万人


100万人が動くには?

だいたいみんな知っている。知らなくても名前くらいは聞いたことあるくらい。(でも、実家のオカンには話通じないくらい。そんな普及感。)
あるコミュニティでは共通言語化していて、SNSで見ない日はないくらい誰かが常に話題にしている劇強コンテンツ。ファンがファンを呼ぶ2、3次波及が生む規模感。


1000万人が動く

LINEが1000万DLを超えた時の「普及の肌感」

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電車で使っている人を日常的に見かけるくらいの普及

PayPay ユーザー数3500万


映画鬼滅の刃 無限列車編の観客動員数 2644万人(2021.1.18時点)


伊右衛門5500万ケース

コンビニのヒット商品でいうと
悪魔のおにぎり(5600本)、バスチー(シリーズ累計2450万個)
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00002/


note 利用者6300万人


1000万人が動くには?

顕在化したニーズや時流を捉えているのは当然としてコンビニ、劇場、アプリストアなど全国に一気に広がるプラットフォームがないと到達できない規模感。


1億人が動く

もう規模が分からないですね。1億人ではなくて1億回の規模感で言うと
香水の再生回数1.3億回

ヒット曲で言うとKing Gnuの白日が3億回、Official髭男dismのPretenderが2.8億回ほど。


AMONG US 全世界ユーザー数が5億人ほど

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Zoom 利用者3億人突破


Netflix 有料会員数2億人突破

1億人が動くには?

ゲームを介した新しいコミュニケーション、リモートを前提とした新しい働き方、プラットフォーム×コンテンツの新しい視聴習慣などそういった世界同時多発的に起きているメガトレンドを捉えて動く人数。

まとめ

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