見出し画像

自分の感受性くらい#わたしのバイブルは

Sawa~建築士のあたまの中さんの企画で

「あなたのバイブルって何ですか??」

という、またもや面白い企画をされているので参加させていただきました。

バイブル・・・影響を受けた本は数知れずあるんですが

個人が常に人生の指針として読み返す座右の書や愛読書

となると

茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」が私のバイブルになります。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

国語の教科書にも記載されているくらいの超有名な詩です。

私がこの詩に出会ったのは高校生の頃なんですが

3つ上の姉の本棚の詩集を読み漁っていた時に見つけた詩で
初めて見た時に衝撃を受けました。

「もしかして私のことじゃない!?・・・ばかものって」

となってからは、この言葉を手帳に書いて持ち歩いたり
嫌なことがあって心が濁りそうになった時は
この詩を見て心を落ち着かせる大事なバイブルになっています。

私はすぐに周りの人や物、時代のせいにして見ないふりをしたり
逃げる悪い癖があります。

でも結局は自分の考え方や意識の在り方に問題があることが
大半なんですよね。

分かっているつもりでもすぐに忘れてしまいます。

そんな時に叱ってくれる先生みたいな存在の詩です。

「自分の感受性くらい」
1977年、約50年前に書かれた古い詩なのですが
いつ読んでも新鮮で心に響きます。

このような素晴らしい詩や歌は沢山ありますが
後世に語り継いで欲しい作品の一つです。

茨木のり子さんが51歳の頃の作品なのですが

50歳になった時にここまで自分を律することが出来る
言葉を口にできる大人になっていたいものです。

あとおまけの「バイブル」も書いておこうかと思います。

私の屋号の「水色荘」

こちらの由来は色の「水色」が一番好きということ
「水色」という言葉の響きと字体、漢字、ひらがな
カタカナ、アルファベットどれも美しいということ
が理由ですが

あとはUAの「水色」と言う曲が私のテーマソングといいますか
バイブルなんです。

1996年のUAの1stアルバムの10曲目

中学2年くらいの時にこのアルバムを買って
なんて良い曲なんだろう。と感激しました。

ゆっくりで優しくて気持ちの良いメロディーに
壮大な歌詞で
どこか掴みどころのない内容なのですが
聴く側の心境によってどんな表情も見せてくれます。

楽しい時でも悲しい時でも聴きたくなります。

前回の記事では愛用の万年筆は私の棺に入れる。と
書きましたが

この曲は私の葬式にかけてくれと家族に伝えています。

なぜかまたまた終活の話をしてしまいました。笑

持病もなく元気いっぱい前向きなアラフォーなのでこれからも
よろしくお願いします。

以上が私のバイブルの詩と歌でした。

mugu


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?