民藝麦わらの店 晨(あした)3代目

修善寺麦わら細工3代目職人 辻です。初代の頃より、麦を育て収穫し、伝統的な技の作品に仕…

民藝麦わらの店 晨(あした)3代目

修善寺麦わら細工3代目職人 辻です。初代の頃より、麦を育て収穫し、伝統的な技の作品に仕上げている「ALL 修善寺晨産」 材料となる貴重な麦。その「むぎ畑のおはなし」を綴っています。江戸時代から伝わる「大森細工」を受け継ぐ唯一の工房です。

最近の記事

vol.3 麦蒔きに向けて

 今年も和棉4色の収穫が終わりました。 白・ミルクティーベージュ・赤茶・緑 どれも可愛らしく、フワフワ。 昔は、この先の寒い冬を迎える準備には欠かせないアイテムだったのでろうと、棉を触りながら、ストーブにヤカン、そして糸紡ぎを妄想しながら鍬を振るう。 畑は、これから来る「麦蒔き」に向けて、整備が進みます。 先の棉を収穫するまでに、しっかりと根を張った和棉。 綿花自体は繊細ですが、じつは木のようにしっかりとした幹が逞しいのです。収穫は、棉のみ取り外すものと、フラワーアレンジメ

    • +6

      Vol.2 麦畑の和棉収穫

      • Vol.1 3代目むぎしごとの始まり

        「生まれも育ちも伊豆市修善寺」 わたくし3代目が生まれた時は、まだ田方群修善寺町時代でした。 そんな私3代目は、首が据わったころから母に背負われ麦畑デビューをしているのです。 当時の写真を見ると「そうだったんだなぁ…」と しみじみ思い出にふけるのですが、実際の記憶はないのです。なにしろ、麦畑デビューは1歳になる前ですからね。 写真にノスタルジー。 霜月(二月)の霜柱の立つ時期に大麦若葉に育つ麦。霜で押し上げられて緩む土に麦をしっかりと根付かせるためと、踏むことで分枝して増