楽しいお酒

地元の友だちが帰ってきて、こちらでまた暮らすことになったので飲みに行きました。

彼女との出会いは小学一年生。話したきっかけなんて一つも覚えてないけれど、気づけば四半世紀以上のお付き合いです。もちろん多感な時期にモヤモヤしたことも、連絡を取るのが億劫な時期も正直ありましたが、なんやかんやでこの年まで友だちでいてくれていることに感謝しかありません。

若い頃は仕事の先輩の話だとか、お金のこと、音楽のこと、好きな漫画の話…あれやこれやで盛り上がっていたのが、歳を重ねるにつれて次第に両親や結婚…周りの人間の話が上がるようになり、ついに今回お互いの健康だとか老後の話題で盛り上がってしまいました。(なんやかんやで鉄分は大事だと言う結論に落ち着きました。あと冷えは大敵。)わははと笑いながら傾けるグラスもいつからかちょっといいビールになり、洒落ついたおつまみやモリモリ頬張っていた揚げ物よりも、話の合間につまめるものに変わっていきます。
野菜が食べれなかったのに、最近ちょっと食べるようになったよ、健康第一だからねとサラダを自皿取り分ける彼女に、お酒の合間にお水を挟むのがお決まりになった私。少しずつ変わってゆく中で、頻回に顔を合わせる訳でもないのに毎度他愛もない話で笑い会える人間のいることの、なんとありがたいことか。そんなことをしみじみ感じた夜でした。

どうせ飲むなら、楽しい相手と、たのしい時間を。そんなたのしいお酒の時間が、これからも続いていきますように。