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あったら嬉しいお弁当のおかず

おはようございます。
今にも雪が降りそうな程肌寒い日です。
しかし幸いなことに、この部屋には太陽が燦々と注いでいます。毎日出勤してビルの中にいた頃は、季節の移ろいも知ることはなかったです。少しの退屈さも感じますが、今はこの日々を静かに過ごしています。


さて、今日のテーマはお弁当の具材についてです。皆さんは、子どもの頃のお弁当には何が入っていましたか。そしてそれはどんなお弁当箱に入っていましたか。どんな場所で、誰と一緒に食べていましたか。

私は回想することが好きです。といってもたまにしかやりませんが、思い出そうとすると、案外覚えているものです。私のお弁当箱は地元の雑貨店にあったプラスチックの容器でした。濃いピンクとブルーの2つ持っており、ピンクの方にはおかずを、ブルーの方には海苔で巻いた梅やおかかのおにぎりが入っていました。それほど裕福な家庭ではなかったので、何年も使っていたお弁当箱の柄はハゲてしまい、今でも思い出すことができません。

このピンクの容器には定番の卵焼き、きゅうりを刺したちくわ、トマト、冷凍食品のグラタンやカボチャコロッケが入っていました。私はこの中のカボチャコロッケが好きで、よく母にリクエストしたものです。

大人になって一人暮らしを始め、自分でお弁当を用意するようになりました。母の作ってくれていたお弁当のように、お気に入りのカボチャコロッケなどを詰めて職場に持参していました。しかしなぜか全くおいしくなかったのです。冷凍食品の味というか、あの頃感じていた風味や溶けるようなおいしさがありませんでした。とても寂しいお弁当のように感じ、あぁ、あれは母が用意してくれたお弁当だったから味がしていたのだと知りました。

きっと冷凍食品でも、インスタントコーヒーでも、美味しいと感じられるのは誰かに作ってもらった時だと思います。健康のために無添加で無農薬の野菜をなるべく選択するようになりましたが、母の手には敵わないと知りました。不思議ですが、親の手の温もりは何年触れていなくても感じることができるものです。

丁寧な暮らしの中にも、人と分かち合う時間や空間を尊重していきたいです。お肉を食べる人も、ベジタリアンも、ジャンクフードが好きな人も、アレルギー持も、一つの食卓を囲むみんなが笑顔で食べることができますように。そんな願いを込めて私は今日もキッチンに立っています。



読んでいただきありがとうございます。これで3つ目の書き物になりますが、心の一部をここに載せることが楽しく、なんだか少しワクワクしております。

皆さま、どうか風邪をひかないように
温かくしてお過ごしくださいませ。

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