見出し画像

「ハニーハニー」/スピッツ

不定期にスピッツへの偏愛を語っております。本日取り上げたい曲は「ハニーハニー」です。

私、スピッツを好きになったきっかけは「涙がキラリ☆」を演奏してるのをテレビで見てからで、その後アルバム「ハチミツ」を聞き、それをヘビロテしたからなんですけども。運良くその時のツアーのチケットが取れまして。行って参りました、SPITZ JAMBOREE TOUR。

2階席の一番前、ただし客席から見て左手でそんなに良い席とは言い難い席だったと思うんですけど、とにかくチケットが取れたことと、散々異常なくらいに聞き倒したアルバム「ハチミツ」の曲が目の前で繰り広げて貰えることの興奮で始まる前からおかしなテンションになってました。

それで…始まった瞬間から、え?…え??…え???って想像以上の良さに時間を忘れてのめり込んで聞き入ってしまったのが最初のライブ体験です。席とか全然関係なく良かったんです。

実を言うと私はそれまで洋楽の方のライブにはちょこっと行ったりしてたんですけど、最初のライブ体験があまり良い印象ではなく…当時音響とかの影響もあったんだと思うんですけど、ライブで聞くよりアルバム聞き込んでる方がいいかな~って思っちゃってたんですね。今はそんなことなくてライブもめちゃくちゃいいのが分かってるんですけど、結構な昔の話なので。(そしてその当時はちょっとライブ向きじゃないバンドだったっていうのも原因だったかもしれません)それであんまりライブに興味がなかったんです。今思うともったいなかったなあと思うんですけど。たくさん良いバンドを見逃してますよねえ…。それで、最初に行ったライブから他のライブに行くようになって、だんだん音もいいし、ライブも楽しいなあって思うようになったんですけど、このスピッツのライブに行ってからもうライブって本当に楽しいな、音源で聞くのも楽しいけど、同じ位、いやもしかしたらライブの瞬間的な美味しさはここしか味わえないし…この興奮は…楽しい!!!ってなった始まりだったんです。

それでスピッツ、今はだいぶロックなバントとしても認識されてるんじゃないかなあと思うんですけど、当時はスピッツはロックですよって言うと、ロック?って首をかしげられるような事が割とありました。確かに誰でも知っている曲は「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」が代表されると思うんですけど、どれも轟音でドカンといくようなタイプの曲ではないかもしれません。でも。

アルバム「ハチミツ」を聞いていても、決してスピッツおとなしくはないんですよね。音が。まろやかに見えてるけれど、実はシャープな、個々の音が際立つって言うんでしょうか…思い切りが良いというか迷いのない、なんていうんでしょう、結構力強い音っていうのかな。ピタピタって嵌まるような音。暴力的でも戦闘的でもないけど、力強い音。それがすごくバランスがいい…って思いながらアルバム聴いてたんです。これ、ロックバンドだよね?って興奮が心にしまっておいたドアをゆっくりこじ開けて出てくるみたいなドキドキが止まりませんでした。そしてライブ会場に向かったんですけど、その時、このバンドは紛れもなくロックバンドじゃないか?っていう確信を得る為に行ったというのが私の一番の目的だったような気がします。

それで最初に戻りますが、2階席右手?で待つこと数分…ライブが始まります。それで始まった演奏を聴いて、やっぱりスピッツロックバンドだよね、凄いバンドサウンドが良い…!声もいい、メロディーもいい…って聞き惚れてしまったんです。そしてこの曲が始まりました「ハニーハニー」。もうこれで確信に変わる訳です。もうスピッツはまぎれもなくロックバンドだ、と。めちゃくちゃ良いバンドじゃん!!!って。

すごくわかりやすくロックだと思うんです、この曲。イントロからもう…この曲好き!ってなりました。

それから一枚ずつアルバムを買って聴き、買って聴き、取れるチケットはなるべく取るようにしてライブに行くようになりました。

今でも、この曲がライブで始まると嬉しくなるんですよねえ。他の曲もたくさんたくさん好きな曲ありますけど、この曲も特別な一曲です。(一体何曲特別があるんだ…って思われそうですけど、良い曲がたくさんあるから仕方ないですよねえ…)

今日もここまで読んで頂きありがとうございます♪