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アケホノ

不定期にスピッツへの偏愛を語っております。

9月になりましたね~まだまだ残暑厳しいかなって思ってたんですけど、今日の朝凄く涼しくって…なんて爽やかな朝なんだろうって思いました。
これからしばらくこんな朝を過ごせそうで嬉しいです!
今年の夏は結構暑かったですもんね…

それで本日取り上げたいのは『アケホノ』です!
あけほの=あけぼの と言えば枕草子が有名ですけれど…

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

枕草子

美しいですよね…こことても好きだなあ…って学生の時に思いました!

これは春ですけれども、秋の今の明け方も素敵だと思うんです。
それで今日はスピッツのアケホノを取り上げようって思ったんです。
(スピッツの曲は春夏秋冬どこでも当てはまると思うんですが)
スピッツのアケホノもねえ…美しいんですよ。この曲凄く好きで、次のゴースカ(スピッツのファインクラブイベントでやってほしい曲3曲選ぶんです)では間違いなく入れちゃうなっていう曲です!

つながっていた 僕らはたぶんいつも
それぞれ闇の奥にいた時でさえ
そのぬくもりは あえて例えるならば
救いのない映画の後の甘い物

影はグレーから徐々に白くなり
二人の頬も染まる頃

アケホノに誓いましょう 昔じゃありえないあの
失ったふりしてた愛の言葉
諦めるちょい前なら 連れて行くよ怖いかな
もう大丈夫泣いちゃうね ほわんと淡い光

否定の中に なんとか理由を拾って
高級な笑顔の渦に飲まれてみたり
嫌いな自分を 無理やり正当化しようと
もがいて穴の外へ逃れてからは

ザラザラで冷たい地面を這ってきた
汚れた腕を讃えあって

アケホノに誓いましょう この気持ちはもうなんなの?
上書きされる初恋の定義
ナマケモノのまんまで 走れるかもね頑張れ
メモして残したい 懐かしい痛み

生きていて良かったそんな夜を 探していくつもの
夜更かしして やっと会えた朝

アケホノに誓いましょう 昔じゃありえないあの
失ったふりしてたクッサイ言葉
諦めるちょい前なら 連れて行くよ怖いかな
もう大丈夫泣いちゃうね ほわんと淡い光

アケホノ / スピッツ

なんだろう…この曲、歌詞だけでも最初から最後まで全部キラーフレーズ満載だと思うんです。
もう…凄くないですか?私最初聴いた時凄くて…なんだろう口から魂でそうな感じになりました。いや違うな…雷に打たれたみたい?しばらく動けなかったです…
それで、とても美しい明け方の描写がたった二行。
たった二行です。

影はグレーから徐々に白くなり
二人の頬も染まる頃

これだけで、明け方のゆったりした時間の流れとか温度とか二人の関係性がわかってしまう。
はあ~って思いました。
枕草子のあの短い文章に匹敵するこの明け方の描写…いやそれ以上かも。
もう大好きです!

それとですね、フラワーカンパニーズの『深夜高速』って凄く良い歌があるんですけど、その中の歌詞に

生きててよかった 生きててよかった
生きててよかった そんな夜を探してる

深夜高速 / フラワーカンパニーズ

という歌詞があるんです。
そこからの
生きていて良かったそんな夜を 探していくつもの
夜更かしして やっと会えた朝

なんです!仲良しのバンドのリスペクトも入っていて…素敵なんです!

それからこの曲…出だしも可愛いんですよ…こびとがつま先だって踊りながら前進してるみたいな…タタ、タタ、タタ、タタって。
ここだけでも可愛い。

それでたぶん色々あったであろう二人のこのあったかくて安心出来る場所…
たどりついた安堵感と多幸感。
それを「救いのない映画の後の甘い物」と表現する草野さん…
もう大丈夫泣いちゃうね ほわんと淡い光」ですよ…!

そして一番のキラーフレーズはここ…

アケホノに誓いましょう この気持ちはもうなんなの?
上書きされる初恋の定義

ここ赤字でめちゃくちゃ太字にしたいです。心の中ではもう。
この気持ちはもうなんなの?って…
ああ!そうだよ!恋ってそういう気持ちだよ!!
それを言葉に歌詞に出来る草野さん…凄すぎる…って思ったのでした
そして上書きされる初恋の定義で完全ノックアウトです。

歌詞だけでももうもうもう…なんですけど、メロディーが演奏がまた良いんですよね…
音に乗った時のこの歌詞の素晴らしさがもうもうもうです…

本当はこんな私の拙い言葉じゃなくってもっと上手な人の解説で説明してもらいたいって思うんですけど…ちょっと頑張ってみました。
この歌詞の二人がうまくいくといいなあ~って思いながら今日もたくさんこの曲を聴きたいと思います!

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!!