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灯火/優河(妻、小学生になる)

2022年冬ドラマ『妻、小学生になる。』

見られた方…皆さんどうでしたか?私は最終回最初から最後まで泣きっぱなしでした。

ネタバレになっちゃうので、まだ見てない方とかご注意くださいね。

堤真一さん演じる圭介とその妻貴恵(石田ゆりこさん)と娘麻衣(蒔田彩珠さん)の三人家族の愛の話…と簡単に言ってしまえばそうなんですけど。

交通事故で亡くなった貴恵が小学生の姿で(毎田暖乃さん)10年後にやってくる…

最初は軽い感じのタイトルだったから、軽い感じのコメディなのかなあって思ってました。軽快に進むし、面白いところも勿論あるんだけど、一貫して出てくる登場人物全員が、一度失った人の大切さを思い知って、どう愛するか、どう生きるということに向き合うか…ということに真っ向から向き合ったドラマだと思うんです。

人はいずれ逝かなければならない。自分が先に逝くにしても、大切な人が先に逝くにしても、必ず置いていく、置いていかれるどちらかの立場になるし、必ずどちらの気持ちも味わうことになる。それはものすごく悲しくてどうしようもない喪失感だと思うんです。

でも、このドラマを見た感想は、「寂しい」よりも「温かい」そしてこんなに愛に溢れた時間を過ごせたことは、本当に幸せだと思ったのです。とても幸せなドラマ。こんな事が可能なら、誰でも一回は生き返らせてほしいとさえ思いました。

でも、そんなことは無理だから、今、向き合って、大切な人をちゃんと大切にして、大切に生きなきゃと思うんです。この年になるとなんかあんまり無駄な時間を過ごせないというか…割と私、ちょっとしたことでぐるぐる悩んだりもするんですけど、私もそんなにこれからものすごくたくさん時間があるわけじゃないし。なんか悩んだり遠慮したりするのはもう良いかなあって思うんです。100歳まで生きるならまあまあ時間もありますけれど、でも、やりたい事を思うようにするのに若い時のようにスムーズにはいかないし、時間を大切に使わなきゃって本当に思いました。

このドラマの石田ゆり子さんみたいに愛をたくさん渡して行けたらいいなと思う。

ところで、主題歌?エンディングで流れる曲も凄く良かったですよね。

優河さんという方ですが、検索したらご家族が有名な方でびっくりしました…全員存在感のある方々ですよ。

そして声が凄く良いんですよね。こう丸い円球みたいに四方八方へ柔らかく届くような暖かみのある声。

この曲聞いてるだけで今は泣いちゃいます。