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来てくれてありがとう

娘が伊豆に遊びに来ました。

夫も私も大好きな、海が一望できるホテルに今回は娘と私とで一泊することに。

食事は夫も一緒に。
昼は母が来たときにも連れて行った美味しいお蕎麦屋さん。夜は駅近くに出来た新しいお店で。久しぶりの3人でのごはん、あっという間に昔の食卓の時間に戻る。変わったのは娘も一緒にお酒を飲んでるとこ。なんだか不思議な気分、そして楽しい。

その後、夫は猫達の待つ家へ。娘と私はホテルへ戻る。夜の露天風呂にのんびり浸かり、部屋でおしゃべり。灯りを消すと大きな窓のむこうに広がるのは暗い海、ホテルや家々の光。流れる車のライト。聴こえるのは波の音だけ。

娘から、仕事のこと結婚生活のこと、そして昔のこと、いろんな話を聞く。聞きながら、子どもが大人になって自分の人生を歩いているということは、親としての役目が終ったということは、こんなにも心安らぐものなのだなぁと感じていました。

この子が自分の人生を生きてゆくこと。私が老いてゆき、そして命潰えること。それは遥か昔から繰り返されてきた、生き物の命の営み。

翌日は娘の夫のYさんも来てくれました。
泊まったホテルの隣が温泉施設になっていてそこで合流。だんだん曇空になり雨も降り出したけど、ときおり晴れ間ものぞいて。海一望の温泉をとても喜んでくれました、良かった!

夜は家でごはん。
何がいいかなぁと数日前から考えて。せっかく伊豆に来たら、ぜひ食べて欲しい地物のお刺身、魚料理。そして夫畑の野菜料理。肉じゃが、ゴーヤチャンプルーなど(写真撮り忘れました)

「野菜も美味しいです」と、たくさん食べてくれて夫も嬉しかっただろうな。猫たちにもお刺身食べさせてくれ、遊んでくれて。猫たちも嬉しかったね。Yさん相変わらず穏やかで本当に優しい人だなぁ。

私が一番嬉しかったのは、Yさんが遊びに来たいって思ってくれたこと。

今回娘は遅い夏の休暇だったのだけど、Yさんは仕事で。数日前に娘から「Yさんが休み取れそうだから自分も日帰りで行きたいんだって、いい?」と連絡があって。義両親と会うのなんて気が重いんじゃないかと思ってたから。とてもとても嬉しかったのです。

二人を駅まで見送る。
改札のむこうで何度も振り返って手を降ってくれるYさんと娘の姿が小さくなる。ホッとするのと、楽しんでもらえたかなぁ…との気持ちが入り交じる。

娘の隣にYさんが居てくれることを、あらためて心から有り難く感じました。娘とホテルで過した夜に感じたあの安らぎ、もう思い残すことはないというようなあの気持ち。

二人が寄り添って穏やかに生きてゆけますように。目に見えない大きななにかに頭を垂れて静かに祈るような、そんな気持ちになりました。

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