ChatGPT-4o解禁!IT企業の会社員がその凄さに触れてみた
ついに速報でOpenAI社が提供するChatGPTのアップグレード、ChatGPT-4oが解禁されました。
このアップグレードは世間でも話題になっており、早速Youtubeなどでも紹介動画がいくつか見られます。
私もIT企業会社員の端くれということで、このアップデートに実際に触れてみたり、これによってこれからの世の中がどうなっていくかなど考えていきたいと思います。
ChatGPT-4oって何?
ChatGPT-4oとはOpenAIが開発したChatGPTの最新バージョンで、4oのoはomniを意味するそうです。
ちなみにomniとはラテン語の「omnis」に由来し、「すべて」や「全ての」という意味を持つそうです。
要は今までのChatGPT4からさらに性能面でも機能面でも進化したと考えていただければ大丈夫です。
ChatGPT-4oで変わったこと
では、ChatGPT-4oにアップグレードされたことで、どのように性能や機能が改善されたのでしょうか。
色々と改善点はありますが、大きくは応答の速度と音声対話機能の進化が挙げられるでしょう。
応答速度
まず応答速度ですが、実際にChatGPT-4oに「ChatGPT-4oについて簡単に説明して」とプロンプトを送ってみたのですが、その応答速度はかなり早かったです。
私は会社内部で内製化されたLLM(ChatGPTのような機能)があるので、よく業務のドキュメントを読む際などLLMを使っているのですが、やはり入力量が増えるとどうしても応答が遅くなってしまうのがネックでした。
しかし、ChatGPT-4oの応答速度はかなり早いので、この性能面での向上はかなり嬉しいポイントになります。
また、APIでも使用できるみたいなので、APIの応答速度も全体的に改善されたと見て取れます。
音声対話機能の進化
続いて注目するべきは、音声対話機能の進化です。
今までのChatGPTは、音声機能を使う際に音声情報を一旦テキストに変換し、応答もテキストで返ってきて、それをさらに音声で出力するといった過程を踏んでいました。
そのためChatGPTのアプリなどで音声を使う場合、応答にかなり時間がかかっていました。
しかし、ChatGPT-4oへのアップグレード後は、音声をそのまま入力として解釈できるようになったので、音声での応答速度が大きく向上しています。
これによって応答速度の速い音声でのやり取りをAIとすることが可能になってきているため、AIとの会話が人間と人間との会話にどんどん近づいているといっても過言ではありません。
論理的思考能力にも改善があったのか検証
ChatGPT-4oになったことで、性能や機能が大きく向上されたことはわかったのですが、AIが苦手とする論理的思考力の部分についてはどうなのか軽く検証してみました。
以前書いたNoteの中で、AIに論理的思考力を必要とする問題を解かせてみたものがあったので、こちらの問題を今回も使ってみました。
上記の記事を書いた際はChatGPT4を使っていたので、比較対象としては良いと思います。
さらにChatGPT4を使用した際にはAIが間違えた問題を今回も使ってみました。
問題はこちらです。
問題:
AとBの二人が、ジャンケンで10回勝負をした。
Aはグーを3回、チョキを6回、パーを1回出した。
Bはグーを2回、チョキを4回、パーを4回出した。
あいこには一度もならず、お互いに何の手をどの順番で出したかは覚えていない。
多く勝ったのはどちらか?
この問題の回答は7勝3敗でAが多く勝ったなので、ChatGPT-4oへのアップグレード後もなお間違えていたという結果になりました。
ただ、英語での質問の方が精度が上がることを知っていたので、英語での質問に変えてみたところ、英語だと正しい回答を導くことに成功しています。
ではより難しい問題でさらに英語で検証してみましょう。
問題:
1~5の番号が書かれた5つの箱がある。
箱は1,2,3,4,5の順で一列に並んでいる。
このはこのどれか1つに猫が隠れており、夜になると必ず、1つ隣の箱に移動する。
朝になった時、あなたは1つだけ箱を調べて、そこに猫がいるかどうかを確認できる。
どうすればあなたは猫を確実に見つけることができるだろうか?
AIの回答は以下です。
英語でずらずらと書かれていますが、結論をいうと回答は誤っています。
ChatGPT4の時よりは惜しい答えになっているので、もしかしたら改善はされているかもしれないですが、精度の高い英語で試しても、難しい論理的思考力を要する問題はまだまだ間違えてしまう可能性があるので、依然として人間の論理的思考力は必要になりそうです。
ChatGPT-4oへのアップグレードから見てとれるAIの未来への影響
私は今回のChatGPT-4oへのアップグレードで、特に音声機能の進化に注目しています。
先ほども少し述べましたが、音声でのやり取りの速度がどんどん早くなっているので、近い将来ではAIとの会話が人間と人間との会話のように行われることが考えられます。
これが実現すると例えばどういうことができるようになるかというと、AIチャットでの音声会話がリアルタイムで行えるようになります。
例えばこれをぬいぐるみの中に仕込んでおけば、好きなぬいぐるみと会話をできるようなおもちゃを作ることもできるようになりますし、AIの画像生成によって自分の好きなキャラクターを生成し、そのキャラクターとリアルタイムでおしゃべりするなんてことも可能になります。
実用化という面で考えれば、認知症予防のためのお話し相手のロボットであったり、AIが通訳者の代わりもできると考えられます。
このようにAIとのリアルタイムでの会話が可能になることにより、さまざまな可能性が広がっていくと考えられます。
まとめ
今回のChatGPT-4oのアップグレードを受けて、本当に最近のAIの進化は凄まじく速いなと感じました。
先ほども述べたようにリアルタイムでAIとの会話が行えるようになると、また新しくできることが広がってきます。
私自身はこれは非常にポジティブなことと捉えており、どんどんAIの進化が進んで、無駄な仕事を減らし、人手不足を解消しながらも、イノベーションによって、経済が良くなっていけばな〜なんて考えております。
AIの進化は急速に進んでおり、我々の生活を便利にしてくれる反面、きちんと知識をアップデートしていかないと置いていかれてしまいます。
ここ数年の間には間違いなくAIをうまく使っていくことが当たり前の世の中になるので、自分も含めしっかりと進化にキャッチアップできるようにしていきたいなと感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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