CSで3位入賞した『イビルツイン×ジャックナイツ』デッキ解説【全文無料】

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こんにちは。遊戯王プレイヤーの麦ちょこ（@mugichoco_mgmg）です。去年からちょくちょくCSに出るようになったのですが、今まで一度も予選突破できずに苦戦しておりましたが、ついにトーナメント進出＆3位入賞できましたので、記念にデッキ解説を書きたいと思います。

さらに、3位入賞した次の週のＣＳでも同様のデッキでベスト8入りできたので安定している良いデッキだと思います。

3位入賞したのは8月29日の太陽CS個人戦です。私がよく参加しているCSで非常に雰囲気が良いので機会があれば参加してみてください。

使用デッキは下記の『イビルツイン×ジャックナイツ』になります。

構築のきっかけ

最初にイビルツインとジャックナイツを合わせようと思ったきっかけは「星遺物を継ぐもの」の存在です。下級ライブツイン＋継ぐものから、「リンク・ディヴォーティー」、「リンク・ディサンプル」を使った展開で、「星鍵士リイヴ」、キスキルの相互リンクによる「星遺物に響く残叫」による妨害を構えるという初動展開を思いつきました。そして、せっかく星遺物を入れるならほかの星遺物を強く使えるジャックナイツを混ぜようとなったわけです。さらにジャックナイツにはイビルツインにはない強みである打点がありました。イビルツインの打点が低すぎて8000ライフを削りきるのは相当なターンを要しましたがそれをジャックナイツで補うという考えです。

あとジャックナイツを使うにあたっては、「星鍵士リイヴ」が欠かせませんが、このカードが超強力かつかわいいために何とか合わせて使いたいと思っていました。

しかしながら、この時代の構築は全く結果が出せていません。カウンタートラップ＋リィラによる1破壊はそれなりに強力なもののあまり成功率が高くないためです。できたらいいなくらいのものでした。

ところが「Live Twinトラブルサン」の登場で状況は変わりました。永続魔法であるこのカードは場に残り続け、リンク体と合わせて常に列を形成してくれるのです。さらに状況を好転させてくれたのが、このデッキのエースモンスターとなっている「Evil Twin'sトラブルサニー」の登場です。打点3300とフリーチェーンの分離能力で、イビルツインギミックだけで合計5500ライフポイントを削ることができるようになりました。

この5500ダメージに加えてあと2500打点を追加できればワンキルの成立です。つまりジャックナイツの出番です。「紫宵の機界騎士」は2500打点であるため、イビルツインギミックと合わせるとちょうど8000削りきれるのです。

このワンキルが確保されたことでこのデッキは勝てるデッキになりました。これからこのデッキの強みと回し方について解説していきたいと思います。

デッキの強み

①初動の安定、②列の形成、③ワンキル打点の確保、④高い除去能力

①初動の安定については、このデッキの最大の特徴になります。イビルツインの初動札はキスキル2枚、リィラ3枚、トラブルサン3枚、パスフレーズ3枚、エントランス1枚の合計12枚です。まず事故りません。

キスキルを減らしているのは、フロストを使えるリィラ初動のほうが強力なためです。

②列の形成については、永続魔法のトラブルサンとイビルツインのリンク体により常に列を形成できます。自分で列を維持できることは非常に重要になります。また、デッキ内に魔法カードの枚数が多めであるため、列に困ったことはほとんどないです。

③ワンキル打点の確保については、先ほど述べた通り、トラブルサニー3300＋キスキル1100＋リィラ1100＋紫2500でちょうど8000打点あります。ギルスを除く他のジャックナイツも2000打点以上あるため、トラブルサンの200ダメージの蓄積もあるとワンキルに届いていることが多いです。

④高い除去能力に関しては、リィラの対象を取る破壊、サニーの対象を取らない墓地送り、ユニコーンの対象を取るデッキバウンス、リイヴの対象を取らないデッキバウンスと豊富になります。サニーは3300打点の戦闘による盤面突破も魅力的です。先攻から返しのターンに除去モリモリでワンキルに行くのが必勝パターンです。長期戦もまあまあ戦えますが速攻でけりをつけましょう。後でギルスからの展開を紹介します。

1ターン目の展開

選択権がある場合は先攻を取ります。とりあえず1ターン目はトラブルサニーを成立させることを目指します。イビルツインの基本展開なので説明は省略です。これで自ターン1ドロー、相手ターン1破壊＋1ドローです。トラブルサンやパスフレーズのサーチから入る場合はリィラをサーチする場合がほとんどです。これで相手ターンにフロストによる1ドローが追加されます。

ジャックナイツについては1ターン目はイビルツイン展開の後「紫宵の機界騎士」か「星遺物の機憶」を合わせて引いていれば「蒼穹の機界騎士」をサーチしておきましょう。

実は紫を出すタイミングは何度かあるのですが、二ビルを警戒するならば一回目のリンクキスキルがEXモンスターゾーンに出たときに出すのがよいと思います。これで4回目の召喚時までに紫を出しておくことができます。キスキルのドローで引いた場合はトラブルサニーを出してから出しましょう。

ちなみに紫の効果起動はエンドフェイズをお勧めします。これは相手が二ビルを持っていた場合、メイン終了時の二ビルにチェーンして紫の効果で逃げるためです。また、イビルツイン展開が通っている場合は無いと思いますが、エンドフェイズならエフェクトヴェーラーも使えません。

同様の理由で機憶を使用する際もエンドフェイズに打ちましょう。そもそも機憶を打った後はジャックナイツしか出せなくなりますので、このタイミングがいいでしょう。

イメージとしては閃刀姫がシズクでエンゲージサーチしてエンドみたいな感じです。制圧することは不可能ですので1ターン目は準備です。手札誘発も多めなのでターンは帰ってきます。大丈夫です、そうそう死にません。

返しのターンの動き方

イビルツインが残っていてもいなくてもいいのですが、とりあえず更地で帰ってきた場合を考えます。まずスタンバイに紫が帰還します。紫で「宵星の騎士ギルス」をサーチしましょう。ギルスを召喚し、「星遺物-『星槍』」を墓地へ落とします。星槍は墓地にいるだけで仕事をします。ギルス効果でトークンを生成します。列をうまく作りましょう。その後、ギルスとトークンでリイヴをリンク召喚します。リイブ効果で継ぐものをセットします。継ぐものでリンクリィラ蘇生、リンクリィラ効果でリンクキスキル蘇生、リンクキスキル効果で１ドローできます。リンクリィラとリイヴで「破械雙王神ライゴウ」を出します。リイヴで1バウンス。リンクキスキル効果でリンクリィラ蘇生、リィラ効果で1破壊。ライゴウ効果が誘発して1破壊。リンクキスキルとリンクリィラでトラブルサニーをリンク召喚。

これで1ドロー、2破壊、1バウンス、打点合計8500でワンキルです。ライゴウのところをトロイメアユニコーンにしてバウンスも可能です。

ユニコーンの場合はちょっと打点が足りませんが手札には前ターンサーチした蒼穹がいる前提でしたので打点が足りないことはないです。

この展開のカギはリイヴです。継ぐもので蘇生からイビルツインが動き出せるのが非常に強力です。ちなみに星遺物が墓地にあればリイヴは出せるので、下級ライブツインからも出せます。星遺物モンスターがいないとセットしたカードはそのターンに使用できないことには注意が必要です。

リンク素材になったときの対象に取らないデッキバウンスは最強クラスの除去なので有効に使いましょう。

キーカード紹介

①禁じられた一滴
最強の後手まくり札です。下級ライブツインと合わせて引くことが出来ると相手のモンスターによる展開は怖くありません。

下級ライブツイン召喚時の効果にチェーンして一滴発動し、コストで下級ライブツインを墓地へ送ると、相手の効果を無効化しつつ、特殊召喚された相方の効果で再始動できます。

また、無限泡影やエフェクトヴェーラーといった対象を取る無効系カードも躱すこともできるため非常に優秀なカードです。

基本後攻用のカードですが先攻でも妨害として伏せておけるのでメインから1枚の採用です。後攻のときはサイドからフル投入です。

②星遺物を継ぐもの
一度展開が通っていれば蘇生からイビルツイン展開へつなげることができます。このカードは下級ライブツインとのコンボでディサンプル、ディボーティーからのマスカレーナ展開にも使用できるため、役割を複数持っています。

③星遺物-『星槍』
星遺物モンスターの中で星槍採用の理由ですが、手札に来た時に一番強いと思ったからです。リンクモンスター含む戦闘時に相手の攻撃力を3000ダウンできます。そのため、キスキルやリィラが戦闘で死にません。

相手はこのカードはほぼ頭に無いはずなので無警戒に殴って返り討ちです。閃刀姫レイで殴りに来てくれたりします。

また、相手が攻撃力3000以下のモンスターの場合、トラブルサニーの攻撃時に星槍を使うことで3300ダメージをしっかり与えられます。相手にモンスターがいてもワンキルしやすくなります。

経験は無いですが、理論上は攻撃力6300の相手まで戦闘破壊できるのでこのデッキで突破できない相手はほぼいないかと思います。

④星鍵士リイヴ
イビルツインとジャックナイツを繋いでくれるすごいやつです。このカードのおかげでスムーズにジャックナイツからイビルツイン展開へ繋げられます。

墓地にキスキルとリィラが揃っていればいつでも継ぐものをセットから好きな方を蘇生して展開を始められます。

ジャックナイツでいろいろ妨害を踏んでからイビルツイン展開が始まると除去とドローでアド差を広げられます。

不採用ギミック

①アーゼウスセット
セイトレア、ダウナード、アーゼウスのセットは盤面を更地にした上で相手ターンの妨害にすることができるため強力です。

しかし、エクストラデッキの枠を3枚もとります。流石に枠が足りません。

また、盤面を更地にすることはジャックナイツとは相性が悪いです。イビルツインとしてもアーゼウス展開に行った場合には墓地にリンク体がいないため微妙です。

採用を検討するなら比較対象はディボーティー、ディサンプル、マスカレーナセットです。こちらは先攻用、アーゼウスは後攻用なので用途が異なります。

ジャックナイツを採用していることもあり、わりと後攻に強いため、今回は先攻を強化できるマスカレーナセットを採用しました。

②アクセスコード・トーカー
アクセスコードトーカーの採用はトラブルサニー登場後は無しで良いと考えています。サニーで火力は十分ですし、このデッキでは悪魔族縛りの制約無しにリンク数を伸ばすのが困難なためです。似た役割のカードはライゴウを採用しています。

③トランスコード・トーカーもしくはデコード・トーカー・エクステンド
こちらはニビルを喰らわずにワンキルにいくルートがあるため採用している方もいますがジャックナイツで火力は足りてます。

しかも、ワンキルの条件がリンクのキスキル、リィラが生き残ってターンが返ってきた場合にモンスター1体追加とそこそこ重いです。これ以外の場合の使い道が無いため採用は厳しいと感じました。

一応展開を書いておきます。

リンクリィラとモンスターでトランスコード、リンクキスキル効果でリンクリィラ蘇生。一枚破壊。キスキル、リィラでトラブルサニーをトランスと相互リンクになるようにリンク召喚。これで召喚、特殊召喚4回で合計火力9300です。トランスコードの火力上昇と対象耐性は地味に強いです。

エクステンドもほぼ同様です。バトルフェイズにリンク先からトラブルサニーをリリースすることで2回攻撃できます。こちらのほうが火力が高いです。

リンク先のトラブルサニーリリースからリンク先にキスキル、リィラを蘇生すると、3300の2回攻撃です。火力半端ないです。

④デストロイフェニックスガイ
超パワーカードです。しかし、イビルツインの悪魔族縛りがネックになります。どちらかしか1ターンに出すことができません。

素材をディアボ、ディナイにして1ターン目に下級ライブツイン2体からアナコンダ、デストロイを出して、次のターンにクロシープから下級ライブツイン蘇生してイビルツイン展開につなげるなんかも考えましたが、流石に枠が足りません。

もうそれは別デッキですね。そもそもイビルツイン展開に繋げなくてもディアボ、ディナイ素材の場合はクロシープからヴァレルソード出して終わりです。

増殖するG対応

このデッキは増殖するGが非常に重いです。なので増殖するGの対策を書いていきます。このGの対処がうまく行かなかったために負けた試合は非常に悔しいです。

以下のカードたちがGの主な対応カードです。

墓穴の指名者2
抹殺の指名者2
灰流うらら3
イビルツインチャレンジ1（シークレットパスフレーズ3）
星遺物の機憶2

指名者、うららはいいでしょう。チャレンジと機憶の使い方について書きます。

イビルツインチャレンジは墓地からキスキルもしくはリィラモンスターを蘇生してリンク召喚を行えます。そのため、こちらをセットすることで相手ターンに動きます。

キスキル効果にチェーンしてGを打たれたとします。リィラ特殊召喚で1ドロー、キスキル、リィラでリンクキスキルリンク召喚で1ドローの合計2ドロー与えますがこれで一応相手ターンにリィラの妨害を構えられます。

相手メインフェイズにチャレンジにチェーンしてリンクキスキルの効果を発動することで蘇生したモンスター2体でリィラをリンク召喚できます。これで1破壊です。

2枚ドローを許してますが無妨害よりは遥かにましです。

次に機憶ですが、このカードの発動後はジャックナイツしか特殊召喚できないため、下級効果にチェーンしてGを発動されたときに、チェーンして機憶をチェーンしてジャックナイツを出すと、ライブツインは出てきません。つまり相手はドローできないのです。

あとは特殊召喚先を紫にしておいて後続をサーチして次のターンに備えます。

最後に

最後まで読んでくださった方ありがとうございました。思いつく限りのことは書いたので参考になる部分があれば幸いです。

相談できる人がいないためほぼ一人で組んだデッキです。まだまだ改善点があると思っています。

イビルツインやジャックナイツの有識者の方が多数いらっしゃると思いますので間違いや改善点あれば是非教えて下さい。

よろしくお願いします。
ありがとうございました。

麦ちょこ。