金田一耕助の話
どうも、私です。
今日は「金田一耕助の話」をします。
お付き合い下さい。
今回は、石坂浩二さん主演の『金田一耕助シリーズ(リメイク版を除く全5作品)』を基にしています。
ネタバレを含んでいるので、気になる方は別の記事をどうぞ。
◆
ある夜。
姉とふと、こんな会話をした。
姉「『犬神家の一族』って、祟りじゃー?」
私「違うよ。それは、『八つ墓村』。『犬神家の一族』は、佐清(スケキヨ)が出てくるやつ」
姉「佐清……?」
私「顔に白いマスク、被った男の人いたでしょ?」
姉「あー!分かった!!湖に足が
\(^○^)/
ってなってる方か!」
私「合ってるけど、言い方!!笑」
そんな会話をしたからか、姉妹揃って無性に見たくなってきた『金田一耕助シリーズ』
Netflixで検索すると、
・犬神家の一族
・悪魔の手毬唄(9/18まで配信中)
・獄門島(9/18まで配信中)
・女王蜂(10/10まで配信中)
・病院坂の首縊りの家(10/10まで配信中)
と1作目『犬神家の一族』以外は期間限定配信だが見ることが出来たので、私達はそれぞれに時間を作ってそれぞれに楽しんだ。
のだが。
この5作、それぞれが共通してとんでもなく大ボリュームなのだ。
①人物相関図がめちゃくちゃ
「赤の他人同士だと思っていたら、実は異母兄弟(親子)だった」
のような圧倒的ドロドロ展開があるので、頭の中を整理してみないとまあ大変。
え、この人とこの人が親子でしょ?
でも、この人はこの人との間に、この人を産んでいて。
で、この人はそれを知らないから、この人と……。
『病院坂の首縊りの家』は、この人物相関図問題が個人的には1番複雑だったので、草刈正雄さん演じる黙太郎のように、人物相関図を書き出すことをおすすめしたい。
②欲が凄い
このシリーズは、欲大放出シリーズなので(?)、醜い人間が多く登場する。
その醜さは人それぞれだが、本当にね、なんて言えばいいかしら。
人間って、本当に嫌な生き物だな。
と思う瞬間が、最低でも1回はどの作品を見ても思う。
その人間として嫌だなと思う欲をギュッとしたのが、『病院坂の首縊りの家』
本当にね、もうね。
あの作品に出てくる男性陣は、金田一、等々力警部と警察関係者、先述の黙太郎以外はもう最低。本当に最低。
逆に、女性陣の中で最悪なのは『犬神家の一族』の犬神三姉妹。
(感想には、個人差があります)
欲に憑りつかれた人間ほど、怖い生き物はないかもしれない。
③等々力警部「よし、わかった!」
わかってない。笑
でも、それがいい。
クスッと笑える場面が少ないこのシリーズでの、数少ない笑える場面には彼がいつもいる。
見当違いな推理をしてみたり。粉薬を飲んですぐ吐いて、粉まみれになってみたり。
等々力警部のこのキャラクター性がなかったら、正直、このシリーズを見るのはしんどい。
④信頼と実績の大滝秀治さん・三木のり平さんコンビ
この2人が登場するときは、登場人物の素顔を知ることが出来たり、金田一の推理を決定づける瞬間が多い。
なので、どちらかが登場したらそれまで以上に真面目に作品を見た方がいい←
(登場しなくても、大ボリュームなので真面目に見ておかないといけないけどね)
『犬神家の一族』の大滝秀治さん演じる神官・大山による犬神家の秘密大暴露大会は、逆に笑っちゃった。
真面目な場面なので、全然笑うシーンじゃないんだけど。
⑤幸せにしてあげてほしい女性陣、多すぎ
②で書いたことをきっかけとして、不幸な運命を背負う女性陣が5作品中5作品すべてに、最低1人は出てくる。
よく、これだけのことが思いつくなってくらい、全員が生い立ちや事件発生までに経験したことが壮絶。
岸惠子さん、白石加代子さんに関して言えば、演じるキャラクター全部が不幸。
『獄門島』の勝野と早苗。
『悪魔の手毬唄』のリカ・里子母娘。
は、もう本当に不憫。
『犬神家の一族』は、珠世には同情するけど、犬神三姉妹はうーん……。笑
⑥犯人の圧倒的自殺率
もうね、これに関してはね。
ジッチャンがジッチャンなら、孫も孫だなって思った。笑
(孫=『金田一少年の事件簿』の主人公・金田一一
彼は、金田一耕助の孫という設定)
⑦しれっと登場する、原作者
『犬神家の一族』と『病院坂の首縊りの家』には、とある方がチラッとだけ登場する。
そう、原作者・横溝正史だ。
『病院坂の首縊りの家』に関しては、奥様と2人で特別出演している。
原作上では明言されていないが、金田一は横溝正史らしき作家と交流を持っていて、話によっては事件に立ち会っていることもあるらしい。
何この素敵演出。最高。
というわけで、大ボリュームすぎる『金田一耕助シリーズ』について話してきたが、1作1作、どれも面白いのでまだ見たことない人はぜひ見てほしい。
\(^○^)/
よろしければ、お願いします。 お願いします!!(圧