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6月27日 梅雨の薄曇り、後に蒸し晴


昨日は休日。気分の切り替えのために美術館に行ってきました。この時期、夏本番前に向けて、関西の著名ミュージアムは夏休みに向けての展示替えで休館日が多い。検索熟考のあげく、中之島の国立国際美術館に現代アート鑑賞にずるりと出向く。企画展ではなくコレクション展。ミュージアム受付のお姉さまより、企画展のチケットをご購入なら、コレクション展もご観覧頂けます、とのご案内。だけど今日は特別なお目当てなくして作品に向き合いたかったので、入館料430円で、のんびり鑑賞。

展観の館蔵品は、村上隆、会田誠、西山美なコ、ヤノベケンジ、束芋、そして森村泰昌。現代日ノ本アートを代表する錚々たる方々。ウォーホル、リキテンシュタインら巨匠も少し。

美なコさん、森村さまのインパクトもすごかったけど、圧倒的に見入ってしまったのは、会田誠さんの「滝の絵」でした。アクリル絵の具で描かれた巨大な滝、その水の躍動と揺蕩い、流れと溜まりの一面に、名札を縫い付けたスクール水着の少女の群れが水遊びに興じる様は、鬼畜妄想の極楽浄土、青い膨らみが織り成すサンクチュアリ。クズがすぎた挙げ句の清浄世界。画面を構成する土台は、上部の清々しい雪峰と、遠近法を見事に無きものとした水流の融通無下。あぁ、現代の日本画がここにあった。額縁の左右に書き込まれた「奉納」の文字は、いずこに向けられたものなのでせう。


滝の絵


 

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