鉛筆とシャーペンと板タブ

ノートを取るとき、あるいは練習問題を解くとき、皆さんは何を使って文字を紙に書き出すのでしょうか。もちろん、それに相応しい筆記用具を使うべきであるが、単に筆記用具と言っても、鉛筆やボールペン、シャープペンシルや油性マーカーなど色々とあるので、普段何かを書き出すために使用する筆記具は各々の好みで違ってくるはずです。

僕はどちらかと言うと、HB〜2B型鉛筆が現時点での好みかも。好みと言うか、使いこなし過ぎた、の方が的確ですかね。幼稚園の頃に鉛筆と出会い、その時からまるで一体化したかのように常に鉛筆を使って習字や宿題をしていました。小学校に入ると、僕が覚えた限り同級生の半数以上が鉛筆ではなく、シャープペンシルを筆記用具の主役として扱っていました。なので、授業中は「カッカッカッ」や「トットット」よりも、「サッサッサッ」や「カチカチカチ」の音のほうがよく耳元に伝わっていました。

言われてみれば、シャーペンは鉛筆と違って書き心地が良く、またノートを汚しにくいのが魅力的である。しかし、僕はあの同級生らのようにシャーペンに惹かれ、鉛筆を手放すような事はしなかったのです。鉛筆の先端が鈍なっても定期的に削ればシャーペン並みの細さに戻るし、書くときの力加減を常に注意すれば前のページやカバーに書き跡がそこまで付かないので、実質シャーペンと変わりません。また、鉛筆で書いたあの幅が均一ではない線にシャーペンではほぼ表現できない自然さや躍動感を持つので、個人的にシャーペンよりも鉛筆の方がより気に入ってます。シャーペンと比べて遜色ないと言っても過言ではないと思います。

そんな鉛筆主義の僕が唯一主役の座をシャーペンに譲るのは、絵画のときです。時を戻して中学二年、その頃の僕は絵描きに目覚め、一時期アニメキャラクターを描きまくっていました。初期の頃はアナログでしたので、もちろんどのご家庭にもあるA4用紙を媒体として絵を描いていました。そしてその時、ついにあのシャーペンに手を出したのです(ただし、毎回使用している訳でもなく、その日の気分によって鉛筆で描く事もありました)。というのも、鉛筆でラフ(下書き)を描いた時に、ペン入れをした後ラフを消そうとするとそのラフに存在していた魅力感も同時に消してしまい、最終的にはすっぴん肌よりもすっぴんな線だけしか残っていなかったというケースが十中八九だったのです。すなわち、自分が思っていた理想と現実のギャップが常に生じていたのです。そしてその問題をできるだけ解消してくれるのがまさにあの機械的な線を作り出すシャーペンでした。まあ、今の僕から見れば、それは単なる経験と実力不足に過ぎないと思いますが。

鉛筆を握り始めてはや15年。今も鉛筆を愛用していますが、最近は板タブもちょくちょく使用しています。というのも去年からの話でして、受験勉強のためにA罫ノートを買いまくり練習問題の回答を数え切れないほど書き込んでいたので、気づいたら40冊近くも使っていました。1冊の厚さを約0.5mmとすると、40冊重ねたときの厚さは20cm、80冊だと40cm・・・・・・。ノートだけではなく、今まで買ってきた参考書もカウントしなければならないので、改めて計算すると部屋を占領する総体積が著しく増えていきます。「塵も積もれば山となる」の「山」程の量では無いが、心配性の僕はすでに「山も積もればもうお終い」の領域まで考えているのでかなりまずいと思いました。

どうすればノートを大量に消耗しなくて済むのか・・・・・・そんな悩んでいる最中に、箪笥に一年間閉じ込めていたリュックの中に実家から持ってきたワコムの板タブが入っていたのを思い出す。すぐさまそれをリュックから取り出し、パソコンに挿入。イラストソフトを開き、そして板タブ専用ペンを握る。板タブを使用するのは超久々でしたので、感覚を取り戻すのに1時間もかかりました。が、書き心地は相変わらず良かったです。それに、消しゴムや修正液が一切不要な「Ctrl+Z」機能がどうしてもありがたいです。ということで、今後は板タブを使って数学などの練習問題を解けばこれで一件落着!


気づけば話がまた長くなってしまいましたので、今回はここまで。そろそろ4月と別れを告ぐ時期、そして模擬試験の到来。引き続き勉強に励んでまいります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?