気まぐれひとりごと(身内(兄or弟)と同居中とか言ってるセクマイ女は高確率で浮気目的だから気をつけろ)
低身長あるあるなんですけど
選ぶ髪型によっては
映画『マーズアタック』に出てくるエイリアンのような奇妙等身になってしまうという
生きづらさがあります(あるよね?)。
ひと昔よりもっと前
「ウルフカット」という髪型が流行ったことがあって
あれってなんかやたら頭の大きさを強調させる視覚効果があったので
うっかり挑戦したときは参りました。
そうです。わたしは低身長。チビ。
態度と顔のでかさにより
座っているとあんまりそうは見えないみたいだけれど
ひとたび立ち上がると
「あれ、意外とちっちゃいんだね」
と言われることがしょっちゅうです。
ただわたしにはありがたいことに
なんとなく自分を客観視しようとする
回避術が身に付いていました。
毒親育ちのメリットのひとつです。
親の振り見て我が振り直せる。
この先の人生最悪だろうな〜
とわたしが思う人間には
「自分のことを客観視できない」
という
決定的な短所があります。
こういう短所を持つ人間は絶望的に地頭が悪く
そのくせ変な自信はあるという
こちらからすると
あんまりよく理解できないような
習性を有しています。
今回は
そんなアンバランスな見た目&性格をした
自称レズビアン女と出会ったお話をしていきたいと思います。
結果的に言うとこいつはレズビアンではなかったのですが
まぁ四方山話感覚で読んでみてください。
若かりし頃
某掲示板で出会いを漁っていたわたしは
都内に住むという同じ歳のレズビアンとマッチングしました。
浜崎あゆみの大ファンであるというその女は
(他にも中島美嘉とか安室奈美恵が好きと言っていた。個人的に地雷臭がすげぇ)
パッと見は当時の矢口真里に似ている
可愛らしい雰囲気の黒ギャルでした。
田舎在住ビアンであれば共感してもらえると思うのですが
都内住みビアンとマッチングすると
いざ会うことになった場合
高確率で田舎者が都内に出向くことになります。
確かにその方が遊ぶ場所はあるし
選択肢も広がりますもんね。
それはそれとして
こちらの交通費とか消費する移動時間とかを考慮せず
「いつこっち来れる?」
とか当たり前のように言われると
馬場チョップかましたくなるんですけどね。
しかしその矢口(仮)は
珍しく
「わたしが麦ちゃんの地元に行くよ」
と言いました。
当然自分が都内に行くんだろうなー
と思い込んでいたわたしは驚き
本当にいいの?こっち何もないよ?
と何度も念押し。
「“思い出ぽろぽろ”のたえちゃんって知ってる?わたしあの子みたいに田舎に憧れてるんだー」
と愛嬌たっぷりに語った矢口。
可愛い人だな、と(その時点では)思い
会える日を指折り数えて楽しみにしていました。
そして、いよいよ矢口との初対面当日。
県庁所在地の比較的大きな駅に
矢口がやって来ました。
ひと目見た印象は
「等身のバランス悪‼」
でした。
性格悪過ぎごめんなさい。
実際に見た矢口は
わたしに負けず劣らずの低身長で
何故かウルフカットの短い部分を
思い切り膨らませた髪型をしていました。
とにかく異様に頭のでかいシルエット。
正にマーズアタックのエイリアン。
鏡で全身チェックしてこなかったのだろうか。
明らかにバランスが悪い気がするのだが…。
しかし
それ以外はふつうの可愛らしいギャルだったので
少し気にはなりましたが
そこはお互い様ということで改めて挨拶。
明るくとっつきやすい矢口は
都内の大手銀行に勤めるOLだと語りました。
矢口から語られる話はほとんどが仕事のことで
自分がいかに優秀な人材かを
途切れることなく語る、語る。
特にミスをしたときのリカバリー力が自慢らしく
盛大に怒らせてしまったお客様に
お詫びとして70本のボールペンを握らせ
黙らせた話が印象的でした。
正直
「70本もボールペン貰ってどうせぇっちゅーねん」
と思ったし
「どうせならキリよく100本渡せや」
と思ったし
「まさかお詫びの品として70本もボールペンが出てくるとは思わなかったからびっくりして黙ったんじゃないのか」
と思ったのですが
特に突っ込まず
うんうん、と話を聞き続けました。
その時点ではまだ矢口のことは好きでもなんでもなかったのですが
当時の若かったわたしは
性欲の権化でしたので
ワンナイトくらいはできないかなー
と下心満載。
気持ち悪いですねごめんなさいね。
当日矢口はテンションMAXで酒を飲み
終電を逃し帰れなくなって
わたしの家に泊まることとなりました。
そして何故か
「何か映画が観たい気分」
と言い出した矢口のために
レンタルビデオ屋さんに寄り
(当時はサブスクなんて便利なものはなかったのよ。しかもVHSってやつよ)
各々観たい映画をチョイス。
せっかくだからビアンもの…と思って
『乙女の祈り』を借りたわたしに対し
(そのチョイスもどうなのか)
矢口が選んだ映画は『氷の微笑』。
なんかそれで
わたしは急速にやる気が冷めてしまいました。
この心境を分かってくださるセクマイの方いるかなぁ。
だってせっかくお互いの性癖を理解し合える者同士で一緒にいるのに
わざわざノンケ向けの
若干エロい映画って観たいものです?
まぁ矢口がバイセクシャルなら
そういうチョイスも不思議ではないんだけど
確か自己紹介のときはレズビアンって言ってたよな?
と悶々しましたが
取りあえずはレンタルして帰宅。
矢口は早速
シャーリーズ・セロンが主役の物語を
風呂も入らずに観ていましたが
わたしは退屈で眠くなってきて
早々に床についてしまいました。
そうして翌朝
「また連絡するねー」
と手を振る矢口を駅へ送り出し
なんかよく分からない時間だったなーと煮え切らないまま
その日は二度寝に明け暮れたのです。
さて。
それからしばらくして
細々とやり取りを続けていた矢口と
2回目の待ち合わせをすることになりました。
今度はわたしがそっちに行くと伝えたところ
「いいよいいよ。またわたしが麦ちゃんのところに行くよ」
と言う矢口。
前回
こちらに来ても大して面白くなどなかっただろうに
少し不思議で
「なんで?別にいいけど、ぶっちゃけ前はそんなに盛り上がらなかったじゃん」
と言ってみる。
すると矢口は
少し言い難そうに言いました。
「実は…わたし今弟と住んでてさ。神経質な弟で、見慣れない人と遊んでるってあんまり知られたくないんだよね。ほら親にも自分のこと隠してるし、何かと煩いんだよ」
この先のことはあんまり面白くないので
早々に結論をお話すると
矢口の言うこの弟とは実際のところ弟ではなく
矢口と同棲していた彼氏のことでした。
彼氏とはもちろん♂です。
いや何がしたかったんだ矢口。
どうも
「彼氏♂と彼女♀は別物♫」
を地で行く腐れバイセクシャルだったようですが
それにしても界隈でたまに聞く
パートナーの♂のことを
「兄」とか「弟」とかで誤魔化そうとするあの感じなんなん。
絶対後でバレるのに。
そして矢口の彼氏とやらが
何故矢口のあの最悪な等身バランスを見逃しているのか
それともそのバランスをも許容できるだけの
大きな愛情が矢口に対してあったのか
それだけが疑問です。
同性愛者の諸氏様は
「同居の身内(異性)がいる」
という自称同性愛者のことは
自分の知らないところで不貞を働いてしまう可能性があるので
一度警戒しましょう。
承知のうえで関係するなら
自己責任なので何も問題ありません(他人事だもん)。
それでは今日もいちにち、ご無事で何より。