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ゲーム作れば人生変わるかもよ。

ゲーム制作って素晴らしい。

まず最初に結論から言います。
ゲーム制作は素晴らしいです。
僕は40歳手前にして建築士の仕事をしながらゲーム制作にチャレンジし、今ではほぼゲーム制作を仕事としています。

それまで建築関係の仕事にしか従事してなかったので、もちろんゲーム制作の経験はゼロ。それなのになぜゲーム制作にチャレンジしたのか。その答えは単純明快で、小さい頃からずっとゲームを作りたいと思っていたから。そして実際にゲームを作ってみて感じたのは、ゲーム制作して良かった!という充実感ばかりで、人生がさらに面白くなった!成長できてる!と実感しています(怪しい商材の売り文句みたいですが本当なんです)

では、ゲーム制作の何が素晴らしいのか早速例をあげて紹介していきますね。

自己肯定感が上がるから素晴らしい!

ゲームが完成すれば当然誰かに遊んでもらいますよね。すると必ず感想をもらえるはずです。僕の場合は最初に知り合いのデザイナーの人たちに見せたんですが、口を揃えて「すごい!こんなの作れるの?」って言ってくれました。中には「ゲーム作って遊んでないで本業を頑張りなよ」って言う人もいましたけど。

でも普段はデザインのことで滅多に褒めてくれない同業の人がベタ褒めしてくれるんです。それはもうすごい優越感でした。
制作したゲームはいろんなストアを通じて世界中の人に遊んでもらえるわけですが、世界に向けて公開すると顔も知らない世界のどこかの人が、僕のゲームに興味を持ってくれてわざわざ遊んでくれるわけです。そして評価をしてくれるんです。

普段、知らない人から評価される機会ってそんなにないですよね。褒められることはもっと少ない。特に社会人になってからは面と向かって褒められることって滅多にありません。でもゲームを公開すると世界中の知らない誰から褒めてもらえるわけです。もちろん全ての評価が良いわけではありません。中には辛辣なレビューをあげてくる人もいます。でも手に取ってくれたことだけでもすごいことじゃないですか?その上さらに褒められたりしたら、それだけで「俺SUGEEE!!」ってなります。
ちなみに僕は、超有名な漫画家の先生にゲームを遊んでもらって直接褒めていただいたことがあります。すごい人に認めてもらえた僕って天才かもね!と、自分自身を褒め称えるための根拠となっているのは間違いありません。
あと家族とか身近な人が遊んで褒めてくれるのって、単純に嬉しいものです。
自分に自信がない、何をやってもうまくいかない、なんて普段思っている人こそゲーム制作をやるべきだし、そういうタイプの方がすごい作品を作れたりするのがゲームの面白いところなんですよね。

爪痕を残せるから素晴らしい!

ゲームを作ることは小説を書いたり絵を描いたりするのと同じで、立派な創作活動です。アナログとデジタルの違いはあれど、自分の想いをゲームという作品に込めて世に出すという行為は同じだからです。とはいえ、あなたが有名なクリエイターでない限り、世間からすぐに注目されることはないでしょう。それでもいつか必ず誰かの手には届きます。例え長い間無視され見向きもされなくても、知らない誰かにとって人生を変えるほどの作品になるかもしれません。

いつかあなたがこの世を去ったとしても、あなたの作ったゲームは世に残ります。もしあなたのゲームが誰かの人生を変えたのであれば、その人の記憶にはずっと残ることでしょう。
人生を変えるほどではないですが、僕のゲームに感化されてゲーム作りを始めたという人に会ったことがあります。こんな無名の僕でも、誰かの人生にちょっとは爪痕を残すことができたのです。
生きた証を爪痕として残せるのはクリエイターの特権です。それがゲーム制作にもあるのは間違いありません。

お金がかからないから素晴らしい!

ゲーム制作にはお金がかかると思われる人も多いかもしれません。でも実は最もお金がかからない趣味なんですね。なぜなら普通のパソコンが1台あれば大抵のゲームが作れてしまうからです。
今はプロの現場で使っているゲームを作るために必要な高性能のゲームエンジンをほぼ無料でダウンロードができる上に、ゲームに必要な音源や画像もアセット素材(無料でも使えるものは結構ある)を利用すれば、個人制作とは思えないほどのクオリティのものが作れる時代になっています。

でも知識がないから学校に通ったりしないと無理でしょ?と思うかもですが、これも杞憂です。初心者がノウハウを学べるコンテンツがそれぞれのゲームエンジンが無料公開していて、わからないことがあってもネットで検索すれば大体解決します。もし一人で作るのが無理なら、同じ趣味を持つ人とチームを組んでやってみると良いです。バンドを組むみたいにそれぞれの個性をぶつけ合って作り上げた方が、傑作が生まれる可能性が実は高まるのです。(自分調べ)

お金になるから素晴らしい!

ちょっと下世話な話になりますが、ゲーム制作で得られる報酬こそ最大の魅力だったりします。とはいえ「ゲームを作って億万長者になれる」なんてことは絶対言いません。それは「野球を頑張ればメジャーリーガーになって年収ウン億もらえるよ」というのと同じで、あまりにも無知で無責任なことだからです。
でも月に数万円程度の収益なら、頑張れば案外手が届きます。それにゲームは一度世に出せばたまにメンテナンスをしてあげるだけで自動的にお金を稼いでくれるところで副業としても優秀。近年はゲームストアで誰でも配信できる環境があるおかげで、小説家や画家よりも収益が得やすい構造になっているのは事実です。
ちなみに無料で配布するフリーゲームでは収益は得られませんが、フリーゲームで有名になって、今では十分な報酬を稼いでいるって人も結構います。

また、ゲーム制作では身分を明かす必要がないので、こっそりと副業を行うことも可能です(もちろん公務員は副業だめですよ)家族に内緒でゲームでコツコツお小遣いを貯めてサプライズで家族サービスをしたり、あのバンクシーのように正体を隠しながら世界に作品を発信し続けるということができるのも、ゲームというコンテンツが基本的に非対面だから可能なメリットです。

スキルアップできるから素晴らしい!

一般的に神ゲーと呼ばれるゲームは、システム、ストーリー、音楽、グラフィックがどれも一流で、映画や演劇と変わらない総合芸術の一つだと思います。
全員がそれを目指して作るべきとは言いませんが、面白いゲームを作るには人の五感に訴えかけることが必要になるので、自らも日々感性を磨かなければいけません。またプログラミングやUIデザインなどの専門知識を学ぶ必要もあるので、作っていくうちに知らず知らずのうちに知識が増えて、ゲームを1つ作り上げる頃にはクリエイターとして1つ上のステージに到達していた、というのはあるあるです。
私もゲーム制作を初めて7年目ですが、いまだに年々成長していることを実感しています。巷で人気な音楽や映画、アニメや漫画、それまで触れることがなかったアートや演劇など、ゲーム制作のヒントになるんじゃないかと常にアンテナを張っています。これは建築の仕事しかしていなかった頃とは大違いです。ゲーム制作を始めてからクリエイターとしてのスキルや感性は急成長しているという実感があります。

またゲームを完成させるには、プロジェクト管理能力が必要となります。いつまでに完成させるか、そのためにどういう順序で取り組むべきか。チーム制作なら、誰に何を任せてどう説明するか、などやるべきことは盛りだくさんです。
僕は視野が狭いのでマルチタスクは苦手だったんですが、ゲーム制作を始めてからというもの、幾つもの作業を同時にこなすことが苦にならなくなりました。

最後に

実はこれを告知したかったんですが、ゲーム制作は素晴らしい、ということを多くの人に体験してもらいたくて、一昨年に福岡インディーゲーム協会という組織を立ち上げました。
そして3月23日、24日に、福岡インディーゲームエキスポという過去最大級のゲーム展示イベントを開催します。
そこでは私と同じく個人でゲーム制作をしている、インディーゲームの製作者が全国から何十人も集まって自作のゲームを展示しています。
この記事を読んで、ゲーム制作に興味を持ってくれたならぜひ遊びに来てください。入場は無料ですので。
もしかしたら人生が変わるきっかけになるかもしれませんよ。

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