負け戦がお家芸の『市民代表』が負ける理由

ネタを考えてましたので遅れました。

6月1日:記事の内容を修正。


先日、『検察官法改正案』を含む『国家公務員法改正案』が、今国会での採決を見送ったとのこと。
そして、当のK検事長はマスコミ関係者と一緒に賭けマージャンをしてたことが露呈し、与党からも擁護不能だとして叩きのめされ辞職した。
これは制度の問題じゃなくて本人の問題だってことだよね。こればかりは人選ミスだとしか言いようがない。

でも、次の臨時国会で提出されるから、勝ったわけじゃないんだけどねw


この騒動に限らず、森友・加計問題、桜を見る会など政治的スキャンダルに対し、政権(大半が与党によるものだが)やその関係者必要以上に責め立てる勢力がいる。
当然反対意見を出すことは否定しない。違う意見が出てくるのは民主主義国家として当たり前だし、政権にも落ち度や責められる部分はある。
でもそれが度が過ぎて、人格攻撃になってるところがあるんだよね。

で、今回はそういう奴らの名前を考えようと思って。


最近『上級国民』『無敵の人』『インフルエンサー』『スコアラー』などという属性・肩書きが流行ってるので、これからは「反対意見を述べるが、その意見が論理的ではなく感情論に終始する輩」を指す人を『特定市民』
また『法律の要点を見ずになんでも反対する人』を『こんなこいるかな』シリーズに登場する『やだもん』になぞらえて、『やだもん市民』と呼ばせていただきます。
あっ、『国民』ではないのは『明らかに国民とは言えない(国籍的な意味で)』人がいるので。


特定市民・やだもん市民の特徴は
「国民の大半に無関係な法律にあれこれ難癖付けて反対するが、その理由が『子供が~』など弱者を盾にした感情論(論理的に反対してる人は対象外)」
「軍拡や兵器配備に反対するが、その対象が自衛隊や米軍で、中国軍(など日本に悪影響を及ぼしかねない国)には何も言わない」
「言論・表現の自由を守れと言いながら、自分たちに反論しようとすると『ヘイトだ』『差別だ』と言い、相手の意見を聞かない」
「戦争は怖いと言いながら、相手に対するケンカ腰な態度は変えない」
「ハッシュタグ工作をしまくって『数だけの民主主義』を演出」

個人的な特徴を上げたけど、他にもたくさんあると思うよ。


で、そんな『国民の大半に無関係な法律』に対する特殊市民・やだもん市民の主張を、独断偏見で乗せてみました。


特定秘密保護法(2013年)
特殊市民・やだもん市民
「オスプレイの機数を数えたり、反対デモをしただけで逮捕される!」
→自衛隊の兵器やテロ対策関連など国家機密が対象です。デモをする権利は現行憲法21条で保障されてます

特殊市民・やだもん市民
「何が秘密かも秘密っておかしいでしょうが!」
→民間企業でも守秘義務は存在します。この法律は国家安全上秘匿が必要な国家機密を漏洩させないためのものです


集団的自衛権(2014年)
特殊市民・やだもん市民
「日本がアメリカと一緒に戦争する!!」
→日本は友好国イランとの国交の兼ね合いから、ペルシア湾・ホルムズ海峡の有志連合に不参加を証明してますし、アフガンでの対テロ戦争・シリア内戦・イエメン内戦などに自衛隊を派遣してません


戦争法案もとい安保法案(2015年)
特殊市民・やだもん市民
「日本が徴兵制度になってしまう、教え子を戦地にうっうー!!」
→徴兵制は現行憲法18条ではできません。仮に行う場合は憲法改正が必要ですし、憲法改正草案においても徴兵制は定められてません


共謀罪orテロ等準備罪(2017年)
特殊市民・やだもん市民
「居酒屋で上司や政治家の悪口を言っただけでしょっ引かれる! ハラスメントや汚職を告発できない!!」
→上司や政治家の悪口は構いませんが、彼らを殺害しようと共謀した場合は捕まります。むしろ制定前の日本は国際組織犯罪防止条約に未加盟(可決から1ヶ月後に加盟)で、ガラパゴスの極みでした


検察官法改正案含む国家公務員法改正案(2020年)
特殊市民・やだもん市民
「司法の恣意的な取り締まりで、無実の人々が冤罪を着せられる!」
→昨今の民間企業の定年延長に合わせて制定するもので、最高で68歳までが期限となります。そもそも検察は行政機関であり、司法機関ではありません

特殊市民・やだもん市民
「500万人ツイッターデモが法律制定を止めた!! これが民主主義だ!!」
→該当のツイートは大半が組織的なスパムとして認定され、ツイッター社による削除の対象となりました。また法律は廃案になったわけではなく、秋の臨時国会での再提出・成立の可能性が高いです。スパムツイートですべてが決まるのはもはや独裁政治です


国民投票法改正案(2020年)
特殊市民・やだもん市民
「改憲への第一歩だ、不要不急の法改正をするな!」
→公選法で取られてる投票環境向上方策とは基本的に同じです。そもそもこの法律は2016年にすでに検討されてます


種苗法改正案(2020年)
特殊市民・やだもん市民
「農業に大打撃! 自由な農業ができなくなる!」
→この法律は海外に日本の品種を持ち出される事を防ぐもので、種子法とは全く異なります


あと無関係ですがこれも。
テラスハウス問題に端を発する誹謗中傷反対運動(2020年)
「彼女の死を無駄にはしない! 誹謗中傷対策を!」
→日の丸マスクの製造元を誹謗中傷し、製造中止に追い込んだのは誰ですか


こういうのを見てると、下手なお笑い芸人よりも面白く感じるね。

大したことがない法律、国民の大半には関係ない法律で想像以上に騒ぐのって、自分たちが対象になるから騒いでるんでしょ。
例えば特定秘密保護法だと『自分たちがスパイ活動してたことがばれる!』、戦争法案(笑)だと『日本国憲法が改定されて祖国の安定が脅かされる!』だったりとかw

その割には、川崎市のヘイトスピーチ規制条例や香川県のゲーム条例、香港の国家安全法には何も言わない。
MeTooだって、立憲民主の元議員の公然わいせつを黙殺してたし。
セクハラ反対なら追い込むべきでしょ?


結局は、自分たちさえよければいいと言う独善的な思想がある。社会のためでもないし、平和のためでもない。

戦争が嫌なら中国軍にも抗議すべきだし、表現の自由が奪われるならヘイトスピーチ条例にも懸念点を示す必要があるよ。
もちろん感情的ではなく論理的に言った方が、社会に受け入れられるよ。

なのにそれをしないから、支持が集まらないんだよ。


結論。市民代表が負け続ける理由は

「弱者を盾にした感情論」
「反対運動の対象が限られている(主に米軍や自衛隊)」
「言論・表現の自由を守れ、戦争は怖いと言いながら、行動や発言が矛盾している」
「『数だけの民主主義』を演出して民意だと言い張る」

だと思う。

弱い犬の無駄吠えのように、ギャーギャー騒ぐだけじゃ、誰も聞いてくれないさw


思ったけど、香川県と香港って字が似てる気がする。
「香」川県高松市高松築「港」、とか?

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