見出し画像

『暁闇の太陽』の装丁(覚え書き)

Twitterだといつも字数超過でツリーにつなげちゃうものをここに載せるのもいいかも。ということで参考までに。

印刷はREDTRAINさん(https://red-train.co.jp/)にいつもお願いしています。
ONE BOOKS(https://red-train.co.jp/onebooks)というオンデマンドサービスを利用しているのですが、少部数対応でカバーと帯が標準仕様、しかもモノクロでもカラーでも同料金。そしてとにかく用紙が選び放題なのが推しポイント!

『暁闇の太陽』は表紙・カバー・帯がシリーズ共通です。

[ 表紙用紙 ] 紀州の色上質 最厚口 濃クリーム
[ カバー用紙 ] コート(オーロラ) 110kg
[ オビ用紙 ] コート(オーロラ) 110kg
[ PP加工 ] カバーにクリアPP加工

特に表紙は、向日葵をイメージした色でメチャクチャお気に入りです。今にしてみれば、もう少しインクの色を明るめにすればよかったと思うけど、結局最終巻(第8巻)まで突っ走りましたね。

本文用紙は、印刷所さんの在庫次第なところがあるので、刊行時期によって変わっています。

第1巻(第3版まで)と第2巻(初版)、第5巻(初版)は、ミステリッククリーム 32kgを使っています。薄いんだ、これが……めくりやすくて最高。
ただミスクリも現時点で在庫限りとのことなので、今の在庫がなくなり次第別の紙になる予定。寂しいなあ……。

第3巻と第4巻(共に初版)は、ノベルクリームロゼ 34kgを使っていました。ミスクリより厚くてふわふわしてて、ほんのり赤くて、それでも薄くてめくりやすいという、これまた最高な紙だったんですが……こちらも廃番となってしまいました。悲しい……。

そして第7巻!こちらはHolmen BOOK Creamという用紙を使っています。実物を手に取っていただけるとすぐわかる、針葉樹のいい香り!これでだけでお気に入り。
ふわふわと柔らかい手触りで、ミスクリ・ノベロゼよりも厚い。第7巻はシリーズ中最少ページ数にもかかわらず、シリーズ中最厚の出来となっています。
ところがですよ……こちらは昨今の国際情勢の影響をもろに受け、「平和になってももう二度と手に入らない」とのこと……戦争なんてきれえだ!!
記念に(?)いただいた束見本をクンクンするしかない……。

残りの第3~5巻の第2版と、第6巻・第8巻は、プリンセスノベル 32.5kgを使用しています。上記3種よりも更に薄い!ノベロゼのようにほんの少し赤味があります。こちらも文句なしのめくりやすさ。これだから他所の印刷所さんに浮気できませんw

どの本も300Pを越えているので、本文用紙のめくりやすさにはかなりこだわってます。

あと、カバーにPPかけてますが、反りはあんまり気になりません。「コミック番長」の透明ブックカバーかけてるからかもしれません。外していても袖部分が少し浮くくらいでしょうか。

ちなみに原稿設定はこんな感じ。Indesignを使っています。次に出す本からは設定変えたいですね……数値が細かすぎて面倒臭い。。

文庫本を作るのは慣れてきたので、新シリーズや後日談集では別の装丁で遊んでみたいですね~📖✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?