思えば……

 こんにちは、脳梗塞の中山真敬です。寒い日が続いておりますが、お元気でしょうか。先週水曜日は、脳梗塞の定期診断のために、久保診療所に行ってまいりました(月に1回の割合)。この日は、2カ月に1回行っている血液検査の結果待ちです。

 担当の久保先生が現れ、「血液検査ですけど、まあ順調ですわ。問題なしやね」との報告を聞くことができました。結果表をみると、ヘモグロビンA1Cの値が、「5.6」です。先々月は「5.9」ですから、また一段と下がったことになります。振り返れば、基準値の値なんて何を聞いてもぴんと来ないものでした。血圧が、「80〜144」(これは大学の定期検診で行ったときのもの。「やや高い」「異常が見られる」とか言われても、「それで?」って感じでした)と言われても、「それで?」という程度の反応でした。

 思えば4年前、体調が思わしくなかったんです。ちょっとめまいがするとか、朝起きてからもぼんやりするとか…。原因は寝不足で、ゆっくり睡眠を取り直すと、スッキリするのがわかっているから、「ちょっと寝不足かな…」てな見立てだったわけですが、あまりひんぱんに続くものだから、「今度ゆっくりする時間ができたら、病院に診察に行こう!」と思っておりました。

 こうして、聖マリアンナ病院に診察に行ったのが、2016年の9月のこと。血液検査の診断結果は、ヘモグロビンA1Cが、なんと「9.6」。といっても当時はぴんと来ませんでした。「糖尿病」と診察され、当日から血糖値を下げる薬、インスリン注射と、血糖測定機をガバッと持たされ、病院から帰ってきたのです。以来、2カ月に1回、聖マリアンナ病院に定期検診に出かけるという日課を過ごしておりました。これは反省なのですが、医者から糖尿病の危険性を聞かされ、1週間程度の入院を勧められても、当時の私にすれば、「とんでもない。そんな時間なんてないです」と拒絶の一点張りでした。このとき、血液検査を受けて脳梗塞の兆しが出ておれば、あんなことにはならなかったのかな、と後悔するしかありませんでした。とはいえ、脳梗塞って、「危険」という結果〈可能性が高い、ということ)は出ても、それだけでは、「異常なし」としか答えようがないのでしょう? じゃあ、診断してもムダ、ってことにはならないんでしょうか。

 インスリン注射を毎日1回打って1年ほど経って、病院そして看護婦さんからは、「この調子ですよ」とか言われていました。HbA1Cの値も、1回目が「7.9」、2回目が「7.4」という感じで順調でありました。でも、それ以降はピタリと止まって、7前後を行ったり来たりしておりました。血糖が収まってきた、と受け止めるようになると、「まあ、ちょっとくらいいいか…」なんて考えてしまったりするものですから……。まったく「後悔先に立たず」ですね。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?