気づかないうちに…

 こんにちは、中山真敬です。

 先週は、奈良県・田原本の障害者福祉センターに行ってまいりました。脳梗塞から1年が経ち、脳梗塞の再発を防ぐため、脳血管を新たにつないで拡げるバイパス手術をするのが目的です。その手術から約1年が経ち、今度は高次脳機能障害がどの程度改善したのか、その経過を確認するべく脳検査を受けることになったのです(計2日)。第1回が12月2日(金)、そして第2回が12月8日(火)。その結果を受け、医師の松浦先生の診断が、12月22日(火)にあります。

 初回のテスト、女性看護スタッフの方(U先生)が登場され、「お久しぶりでーす。覚えておられますか?」と話しかけてくださいました。マスクをしていたため、ハッキリとはわからなかったものの、「はい、もちろん!。ごぶさたしております」と何とか答えることができました。すると、U先生は、「しばらく逢わないうちに、言語もハッキリしてきたんですね」と感慨深げに言ってくださったのです。感激でした。そして検査室に入って、いよいよテストの開始です。

 テストの大半は、覚えていないことが多かったのですが、テストのたびごとに、例えば「きりん、ってどういうものですか?」という問いに対し、口頭で簡単に説明するなど、U先生が、「すごいですね!」と褒めて下さったので、私は気分がよくなりました。そう。そうやって約1年前と比べてみると、たしかにハッキリと改善していることがわかるのです。思えば、Growingの代表者・石田慶子さんにお会いしたとき、3分も話が続くと、辛くってたまらなかったのですが、今では10分、20分続いても、大丈夫でした。また、滑舌だって、ゆっくりしゃべることを意識さえすれば、それなりにハッキリと話せるようになるものです。こうして、改善したことをはっきり自覚できるようになると、「よし!今度は……」といった具合に、次の改善目標を掲げられるようになるというわけです。

 ふだんなら、「何日経っても、いっこうに改善しない…」と愚痴のひとつでもこぼしたくなるところが、日々、着実に成長していると感じるようになる。これは大きなひとつの発見でした。明後日、松浦先生の診断結果がありますが、ここはひとつ、楽しみにしたいと思っております。それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?