見出し画像

二次創作小説 七色いんこ&ボンド007 天使編(狂夢)


ボンドの手下達も驚いていた
驚いてないのはボンドのみ
「マジックではない、催眠術の類でもない、化学兵器でもない。だけど、本当に石になっただけだ、姿のまま」
千里刑事を連れて来た男が恐怖の顔をし
硬直している
「君は大丈夫。千里刑事を連れてきたからといって石にはならないよ、君達もだよ」ボンドは、手下達に安心させるように言い
「いんこ、君もだ」
「ボンド!マジックでもない、化学兵器でもない、ならなんだって言うんだ!」いんこはふらつきながら体を起こそうとしている。
ボンドが何かをしたのは絶対だ
手下達の顔が尋常でないコトに、
予想外のコトなのだろう
首を振っているのもいる、
顔を手で覆っているのもいる、
驚きすぎて息をしてないのではと思うのもいる

手下達の中には、
金に釣られてくるんじゃなかったと
各々後悔し、神に懺悔し
心の中で祈っているように思う者もいた

「ナニをしたボンド、ボンド‼︎」
声に力が入らなくも、
荒がった声でいんこは言いながら、
動ける手下達が
この場から逃げださない事に不思議に思うも、石膏化した千里刑事に
目の前の光景が信じられない事で、
いんこも手下達と同じで
思考が今一つ纏まらないでいた
いんこは石像になったと思ったが、
ボンドの言う通り石膏化か、これはと思った

「君が気がつかない限り、彼女はそのままだよ」
「⁈? ?、は、何言ってる..」そういんこは言おうとした時、ボンドの表情は不思議だった

嘲笑でも、蔑むでも、揶揄でもない、
変な話達観と言うのでもなく、
やれやれわかってないでもない、
静かで静かな表情で、
いんこは
ヨットが出た大海の波のない穏やかな海、
海なのに天気のいい草原を
思わせる海の波を思みるような静かな表情に、人間がこんな表情が
できるのかと思って魅入っていた

ボンドがクールと噂は耳に入ってきていたが、話にきくのとは違うようにいんこは思う
「お前は、誰だ」
ボンドの姿を借りた別の人間ではと
いや、もしかしたらボンドは2人いる‼︎
その時、
ボンド以外の
人間は空気が大きく動いたと思った

空気が一瞬、
軽く明るくなったと思い、
手下達もいんこも顔を上に上げる

風が入ってくる所ではない
倉庫のシャッターが開く音などしなかった
倉庫の窓が、突然全部開くわけが無い
みんな回りを見渡すも、
ナニも異変はない
みんな、風はボンドの方から来たと思った
思った方を見ると、
ボンドの後ろに見慣れない物を見る

全員、それが直ぐに理解出来なかった
白い布が、浮いていると思った
何故?ボンド後ろに??
何故浮いてる??? 
布にしてはと思っていると、
それは大きく動いていて
白い布は最初見た時よりも大きくなり、
みんなファサと動いたと思ったその瞬間、
大きく優雅な白い翼を目にする
ボンドの後ろに

白く神々しい翼、
宗教絵画に見る天使の翼を目にした瞬間
誰もが
知識外の記憶を引き起こされた

(光は闇に、闇は光に抱かれ)
声が響く

ある者は、自分が雲の上にいるように思い...

また、ある者は大空上空に舞い上がり、
険しい渓谷にある教会を下に
通り過ぎていくように見る体感ある映像に....

また、ある者は巨大な敵国の船が、
小国の船に砲撃開始するとほぼ同時に、
数人の天使が
すざましい速さで敵の砲撃をかい潜り、
船上の敵を天使自身が刃のように、
剣で兵士を撃ち落としっていってる天使達、
その中の1人の天使が
自分であるような感じに驚く者....

いんこは、
ボンドの後ろに自分が今見たモノを、
それが翼だと思っても、
なにか仕掛けがと思い、今はとそれを無視した
「貴様が、人間以外なモノだと言うのか」
言いながら、
不機嫌で不可解な感情は起こってはいても、
ヤツに抱かれヤられている時に
感じていたモノが腑に落ちつき、
変に溜飲が落ちていて、不思議でいた

そして、
いんこも窓から入ってくる光で
床の白いコンクリが、
乾いた砂漠の砂のように見え思うのを振り切り
「その翼は、ホログラムか。だからリアルで考えるよりは軽さのある感じなのか、向こう側か透けて見えそうな」
「リアルな鳥の翼のような重厚感があると思うのか?天使の翼が?羽ばたきが巻き起こった風をどう思った?」そう言われ、
いんこは虚を突かれた表情をする
それは、手下達も同じで
❄️
ボンドには、不思議な所があった
航空機のエンジン等の不調、
トラブルでも無事に地上に、
ご帰還パラシュートに不備があっても偶然、
突発的な風や気流で助かった
ことの数々見た人達の間で
ラッキーと言うよりも
不思議と思われていたコト致命的な危機でも、何事もなく助かるボンド擦りキズもなく
またカーチェイスや、
爆弾等未然にギリセーフ
ギリで助かってること多く.....
手下達は、納得した
今この状況で、
ありえないと思っても
現実に起こった女性の石膏化、
ボンドの背中の翼

天使の翼と思える「翼」を見ていると
雄大なのだ
とても雄大な感情が湧いてくる
なぜ、
こんな気持ちになるのか手下達は茫然、
唖然としながらも
神に祈るようなこの気持ちの中、
たかだか背中に翼があるだけで、
見ているだけで、幻視で見た山を越え、
谷を越え、
空の無限な空間を飛んでいける
と思った映像に
どうしてこんなに雄大な気持ちに、
今迄に知りえたことのない気持ちに
なるのかと思い、
暗示、催眠、最新の立体装置?でも、
それでこんなに雄大な気持ちになるのだろうか?みんなが、全員が思っていた

そして、また全員、
見れば見るほど
大海原を峡谷を渡る為に翼がある
とは思えないボンドの、
天使の翼を見ていると
鳥のように翼が必要なのかと、
天使が思い出す絵画や銅像の天使の翼のナゼ、彼らに動物性の翼が付いているのかと
言うことに
神に近いモノが、
ナゼ……しかし、
天使の翼は壮大さを思わせ
何かの象徴なのかと
ショックを受けてる頭で
頭の芯が痺れている感覚で思う
でも、
また自分の翼あって自由に飛んでいた記憶に
思考が変になっているとも感じていた

続く



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?