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音による浄化の信仰

古代から現代までのアジアの伝統

古代中国において、竹を火に投じて爆発音を出す「爆竹」が悪霊や邪気を追い払う手段として使用されました。

この信仰は中国の歴史に深く根付いており、音による浄化の力を信じる思想はその後にアジア全域に広がりました。

爆竹の音はその代表的な例です。

竹の節を火に投げ込むことで大きな爆発音を出し、その音が悪霊を遠ざけると考えられていました。

後に火薬が発明されて竹筒に火薬を詰めて燃やすことで、さらに派手な音と光を伴う花火が生まれました。

これらの花火の音は不浄なものを排除し、清浄な環境を作り出す力があるとされましたが本質を見れば、利便性の観点から花火になったって感じですね。

手法よりも「音」がメインである証拠です。


アジア全域に広がる音の浄化信仰

この音による浄化の信仰は、中国からアジア全域に広がりました。

アジアの多くの文化では、音と光が持つ力が魔除けや浄化の手段として認識していました。

例えば、新年や収穫祭。

特別な儀式の際に花火や爆竹の音が邪気を払い、清浄な環境を作り出すために用いる。

この信仰は音が邪悪な存在を遠ざけ、光が清浄な空間(日本では、光=神である場合の方が多いように思います)をもたらすという思想に基づいています。


音の力を利用する儀式と日常生活

音による浄化は、宗教的儀式や祭りだけでなく日常生活の中でも重要視されていました。

神社での鈴や太鼓の音は、清らかで邪気を払う力があるとされています。

鈴の音は小さくても澄んだ音色で清浄な空間を作り出し、太鼓の音は遠くまで響き渡って(神がいるぞ知らしめる)悪霊を遠ざけると考えられていました。

これを霊能者視点から見ると、楽器の音とイメージが凄い違います。

悪霊を追い払うという意味では鈴の方が攻撃的で、太鼓の方が「近づかせない」など防御的な感じです。

ちなみに鈴は、さい銭箱の前にぶら下がっているものでなく巫女などが持っている神楽鈴の方です。

賽銭箱の方の鈴は、明治、田使用あたりに広まったもので特に意味はないです。

日本においても、音による浄化の信仰は古くから存在していました。

神社で使用される鈴や鐘の音は、その代表例です。

鈴の音は清らかで、邪気を払う力があると信じられていました。

また、鐘の音は遠くまで響き渡り、悪霊を遠ざけると考えられていました。

これらの音の力は、日常生活の中でも重要視されて特に新年や収穫祭などの特別な時期には欠かせないものでした。

「音による浄化信仰の普遍性」は、音による浄化の信仰がある地域や文化の中で様々な形で表現されてきました。

その根底にある考え方は一貫しています。

音が持つ力を利用して見えない不浄なものを排除し、清浄な空間を保つという信仰です。

これが花火や爆竹、鈴や太鼓の音が持つ意味であり、アジア全域で広く受け入れられてきました。


自然界の力と音の役割

このような信仰の背景には自然界の力を畏れ敬い、それを利用して生活の中に取り入れるという思想があります。

音は人間が作り出せる自然界の力の一つであり、それを巧みに使うことで不浄なものを遠ざけ、清浄な環境を保つことができると考えられていたのです。

この信仰は現代においても続いており、音による浄化の力は多くの文化や宗教の中で尊重されています。

例えば儀式や祭りでの太鼓の音や太鼓の音は、依然として浄化や魔除けの手段として用いられています。

音が持つ力は、古代から現代に至るまで変わることなく人々の生活と深く結びついているのです。


音の浄化力の多様な表現

音による浄化の力に対する信仰は、花火や爆竹だけでなく、日常の中にあるさまざまな音に対しても適用されてきました。

例えば風鈴の音や水の流れる音なども、清らかで心を浄化させる効果があるとされています。

音が持つ力を利用して、心と環境を清浄に保つという考え方は、アジアの多くの文化で受け継がれています。


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夢我一全

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