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跳ねる跳ねないについて語ります 〜10〜
ジャズは時間と共に変わり続ける空気の彫刻である。
と言ったのは誰だったか思い出せないが僕は全面的に賛同せざるを得ない。なんなら僕がそれを言いたかった。
時間と共に変わり続けるよね。嫌ってほど時間と共に変わり続ける。ああ、今の無し!って思っても出しちゃった音は戻って来ないし、今の良かった!と思ってももう一度出来る保証はどこにもない。です。
ロックやポップスやアイドルグループは違う。何度も何度もやり直して、舞台をしっかり作り込んで、時にインチキな仕掛けも用意して、オーディエンスは騙されたくて、騙されにいく。おっと、反論は聞こえない。だって作り込むだろう?作り込んで宣伝してでっかく儲けるのが目的だろう?だとしたら空気の彫刻では無い。ビジネスの道具だ。音楽である必要も無い。悲しい事実だけれどロックやポップスは、アイドルグループももちろん、ビジネスの道具だ。でも、ジャズは違う。
僕はジャズミュージシャンです。誰が何と言おうと。跳ねる跳ねないについて一生、考え続けるつもりでいます。
そうだ。跳ねないアドリブソロを展開したけりゃあ16分音符を感じながら弾きゃあいいよ。そうすればどうしたって8分音符が跳ねなくなるよ。わりかし簡単だよ。そう言う練習をすればいい。
大事なのは、こう言う自分になろうと思う事だ。それに向かって練習を続ける事だ。
僕も練習を続けています。練習を続けながら色々な事を考えてしまう。跳ねる跳ねないとか。もっと他に考える事がありそうなもんだけどね。あ、思い出した。
ジャズは時間と共に変わり続ける空気の彫刻である。
誰が言った言葉か思い出した。
僕だ。
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