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MM39の閉会に際してのご挨拶

 過ぎる2023年6月10日(土)、私と私のパートナーであるツバサの二人の「結婚パーティーオフ」として実施した「マジまふウエディング(Magi Muff 3eddin9」が無事に閉会いたしました。
 ご参加くださった皆様、SNSでお見かけくださった皆様、お手伝いいただいた準備会の皆様、あらゆる方の支えがなければ本会は成立いたしませんでした。本当にありがとうございました。

 開催後のご挨拶を、簡単にですがさせていただきたいと思います。
 アフターレポートはまた後日出します。

(この記事は約3~5分で読めます)

そもそもMM39とは

 『マジまふウエディング(Magi Muff 3eddin9 - 略称「MM39」)』は、すーみん・ツバサの二人による結婚パーティーという意味を込めて命名したタイトルです。 

 普段から衣装製作や同人誌の接頭語に用いている「マジまふ」と、結婚式を意味する「wedding」を組み合わせ、二人が共通で好きなミクさんの数字語呂合わせで”39”を、それぞれwとgで置き換えたものとなります。
(wは回転させると3に見えますよね???)

 個人の結婚式ではありますが、なぜか公式ロゴがあります

MM39ロゴ。作成者は珀雨つぼねさん。

 また、公式ロゴだけではなく、メインイラストや公式ホームページまで存在します。企業の公式イベントかな?
 公式ホームページは、このためだけに筆者が自作しました。エンジニアの方にとても見せられるようなコードではないですが…

イラストは青井ゆいさん。ドレスはこちらでデザインしたものを描いていただいている。


MM39に込めた思い

 MM39には、普段からすーみん・ツバサの二人を応援してくれている人や仲良くしてくれている人に"ありがとう"を伝えたい、という思いで企画しました。
 この信念はMM39企画が始動した2022年10月に、最初に位置づけたものでもあります。

 しかし、ただの結婚式にしたいという気持ちはありませんでした。
 私すーみんもツバサも、無ければ作るVOCALOID界隈にひたり、愛と感謝を自らの手で作る衣装で表現してきた立場の人間です。
 そのため、結婚式をやるなら「自分たちの手で作り上げたい」という気持ちがもとからありました。

 また、結婚式と言えば冠婚葬祭の一つではありますが、そこには世間一般的には気にしなければならないマナーが多数存在しています。それに対して、私もツバサも不要だと考えています。
 せっかく祝福の気持ちを伝えに来てくれるのに、いちいちマナーに気を取られるような事があると、その人なりの祝福の気持ちを無駄にしてしまう…そう考えているからです。

 そこでMM39の開催に当たっては、『来てくれる人に気兼ねなく、カジュアルな気持ちで楽しんでもらいたい』というコンセプトを重視し準備にあたりました。
 結果的に、当日はペンライトがふられたり、クライナータワーが建立されたり、BGMでコールが発生したりと、半ば結婚式の雰囲気とは言えない会場が爆誕しました。
 しかし治安が悪かったというわけではなく、むしろ緊張感を抱かずに臨めたという声も多く聞こえており、主催としては安堵しています。

「推し」と「お酒」と「ペンライト」。(撮影:あまここ)

ドレスを自作した意味

 私もツバサも、出会いのきっかけはコスプレです。しかしただコスプレをしていたわけではなく、お互いに「愛と感謝を衣装で表現する」という共通点がありました。
 また、MM39に来てくださった方は皆そうなのですが、趣味のつながりで生まれた関係です。とりわけこの衣装製作と私の同人活動で繋がったり深まったりした仲ばかりでした。

 そこで、私達の衣装を普段から見て応援してくれている人への最大限の愛と感謝を込め、ウエディングドレスの完全自作に挑んだのでした。
 その思いが来てくださった方に伝わったかどうかは定かではありませんが、そういうものだったんだなという事を知っていただけると嬉しいです。


私達は独りじゃない

 MM39を企画し、準備から開催にかけて常々思っていたことが「私達は独りじゃない」ということです。

 少なくとも普通とは言えない過去を生き、すーみんもツバサも、お互いに孤独を感じる過去を抱いていました。
 (詳細はこちらでお話することが大変難しいので割愛いたしますが、来てくださった方にはお配りした無料配布同人誌に記載しましたのでそちら4,5ページを御覧ください。)
 
 そのような出来事から『普通でありたい』という願いがずっと二人の中でありましたが、今となっては等身大の自分で居られるようになりました。
 それと同時に、『等身大の自分でも仲良くしてくれている人がいる』という事実は、私達が前に進む勇気となり、過去の出来事と決別を図る契機ともなりました。
 『私達はそのままでいい。それでも私達には仲間がいる』
 お互いの存在もそうですが、そのような仲間がいることはこの上ない幸せでした。

 とりわけMM39は、総勢20名を超える方々にバックアップいただき開催しました。
 会場案内からPA・照明、MCなどの運営、撮影、配布物などは本来会場側のスタッフに丸投げするものでしょう。チャペルやホテルのスタッフさんが対応してくれるのが一般的であると思います。
 しかしMM39はこれらを引き受けてくれた仲間がいます。泥臭い裏方作業、直前まで綿密に調整された運営、早い時間から準備に当たってくれた仲間が居なければ、開催は愚か事前準備すらまともに進まなかったことと思います。

 それだけではありません。MM39は趣味のつながりで出会った人たちのみを招待した会でしたが、実に九州や北海道などからも起こしくださった方がいました。ファンアートなるものや寄せ書き、各種贈り物も多数寄せられました。

当日準備前。準備会メンバーと主催の13名で組んだ円陣。

 MM39はこのように、私達だけでは決して作ることができなかった会です。
 来てくださった皆様や応援してくださる皆様、準備会メンバー、更にいうと当日のサプライズや会場補佐を行ってくださった会場側の協力など、本当に沢山の方々に支えられて完成した会でした。
 どれが欠けてもこの会は成立しなかっただろうし、もっと言うとこの会に関わった人たちだからこそ創り上げることができた唯一の会だと胸を張って言い切れます。

最後に

 これはあと付けっぽくなってしまうのですが、MM39を通じて、参加者さん一人ひとりが新しい未来を創るキッカケとしてほしいと思っています。
 
 大々的に開催したMM39ですが、単にある人間同士が出会い、結婚したという話ではあります。
 しかし、その結婚には大きなバックグラウンドがあり、それを経ての今であるということを伝えたかったのです。
 だからMM39には、きっとあの場に来た人たちなら、今は考えもしないそれぞれの未来を創り上げることができるはず。そのエネルギーにしてほしい…という願いを込めました。

 これまでの感謝と、これからの未来を。
 MM39のあらゆる要素を通じて、形つくることができていたなら嬉しいです。

 私達が感謝を伝える会、としていたのですが、私達からの「ありがとう」よりも、皆様から頂いた「おめでとう」「ありがとう」のほうが多かったように思います。本当に本当にこんなにたくさんの愛を皆様から頂き、心の底から嬉しく思います。本当にありがとうございました。

 どうか、すーみん・ツバサを、今後も末永くよろしくお願いいたします。

たかが1円、されど1円。読者様のお気持ちは、個人サークル「Sewing Future」の創作活動(同人誌発行・衣装製作)の補助費として充てさせていただきます。