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「外の喧騒とは真逆の空間~谷中・長明寺の枝垂桜」

谷根千の谷中の入り口「夕やけだんだん」、現在、再開発で隣の七面坂が丸見えです。その坂に沿って、日蓮宗の長明寺があります。
徳川幕府は、鬼門に当たる上野公園から谷中に向かう、この上野台地にお寺を集めました。京都にも寺町通という通りがあるように、地図を広げてみると、大小のお寺が立ち並んでいることが分かります。寛永寺と同じ天台宗、徳川家が信仰するもう一つの宗派、日蓮宗のお寺が多いのです。
そして、山門の正面に枝垂桜があります。この一本桜は、かなり大振りです。天から舞い降りてくるという表現が似合う優雅な立ち姿と言えます。
3月中旬に満開を迎えます。(今年は少しばかり遅いようです)
 
また、お向かいには、デラックスなかき氷が有名になった「ひみつ堂」というお店もあります。お昼間はかなりのお客様が列を成し、細い道は車が最徐行します。外の喧騒と境内の静寂が不思議なほどです。
 
谷中の崖下は石神井川から分かれた谷田川の暗きょ、また、崖上は日暮里村の鎮守・諏方神社(おすわさま)に続く諏方台通りです。有名な「谷中銀座」もこの一角にあります。
観光目的の寺院ではありませんが、とても素敵なお寺がたくさんあります。お寺巡りという新たなコンテンツができれば、「谷根千」の町歩きも裾野が広がると思う今日この頃です。

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