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「伝統的建造物が残る景色~愛媛県西予市・卯之町」

重点伝統的建造物群保存地区は、2020年末現在、山形、東京、神奈川、熊本を除いた43道府県101市町村123地区が選定されています。
ここ旧宇和町(現在の西予市)の卯之町もその一つです。藤原北家の流れを組む伊予西園寺氏の支配下にあった松葉城の城下町として松山と宇和島の間にタイムトリップしたかのような町並みを残しています。
 
中近世からの古き町並みが残っている場所は、近代において、鉄道路線や国道敷設の際に住民等の反対運動などによって、ある意味取り残された場所ともいえる場合が少なくありません。卯之町も予讃線や国道56号線が開通したことによって、町の中心が南方に移動したことが結果的に伝統的な建造物が残ることになった最大要因です。
2009年に86番目の選定を受けました。
白壁、うだつや出格子が建ち並ぶ宇和島街道や国の重要文化財・開明学校、廊下が有に100mを超える旧宇和町小学校の校舎など、ゆっくりと時間が過ぎていきます。
 
町並みを保存するには、地域住民の方々の協力が一番大事なことです。
残すことの大切さを忘れないよう、訪れた観光客もその気持ちを理解すること、先人たちの歩みは将来に繋げていきたいですね。

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