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「屋敷林が人々を守る~富山県・砺波平野の散居村」

散居村とは、広大な耕地の中に民家が散らばって点在する集落形態を指し、富山県・砺波平野は、約220キロ平方メートル7,000戸が散在する日本国内最大のものと言われています。

16世紀末ごろからこの地域では、庄川の氾濫に対処するために平野の高い部分に民家を建て、その周辺を水田としたことにはじまり、風雪から家屋を守るために「カイニョ」と呼ばれる屋敷林を形成させ、防風効果や冬場の燃料、建築用材として利用されるようになりました。栗や柿、梅などの身のなる樹木を植えることが多く、その家に娘が生まれると桐の木を植えて、嫁入りの際に箪笥を作り、嫁入り道具の一つにすることもありました。

このように自然と共生する姿は、国内各地で見受けられます。
その姿は、観光の上でも日本的な景観として捉えられて、コース設定においても重要なものとなっています。
先人の知恵を、私たちはしっかりと受け継ぎ、将来にバトンを繋ぐことも大切なことです。
 
都会の隣と隣が接した姿と比較すると、ホントほっとしますね!

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