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「江戸の鬼門は京都を真似て~上野公園・清水観音堂」

上野のお山、子供の頃から慣れ親しんだこの場所は正式名称、上野恩賜公園と言います。江戸城から丑寅(北東)の方角にあって、鬼門封じの数々が講じられている公園です。
 
その公園の中に清水観音堂はあります。
上野公園を作り上げた天海僧正は、江戸を京都と同じように見立て、京都の鬼門である比叡山延暦寺と同様に東叡山寛永寺を創建します。そして、京都の清水寺から千手観音を遷座して、この観音堂を建てました。1694年のことです。
懸崖造りの舞台に立つと2012年、150年ぶりに復活した「月の松」が作られており、琵琶湖を模した不忍池の弁天堂を見ることも出来ます。

月の松越しの弁天堂

日本最初の都市公園であり、恩賜という文字からも分かるように天皇から賜った公園ゆえに23時以降は立入禁止となります。朝5時までは、パトカーが定期的に見回る聖域となるのです。
 
中学生の時、学習塾が終わってから友達と自転車レースをやって、パトカーに追いかけられたり、高校の校歌にも歌われ、上野公園はより身近になった存在でした。
いつ訪れても「ほっ」とする場所です!

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