「海沿いの観光列車~愛媛県伊予市・下灘駅」
鉄道は、輸送手段から観光コンテンツに変わったと言われます。
その代表例が、各地で運行されている観光列車です。
JR四国はディーゼルカー王国と言われ、列車の電化率が低く鉄路を走っているのは、ディーゼルカーばかりです。国鉄時代からの車両も多く、廃車寸前のものを改造した列車がほとんどと言われています。
松山から八幡浜間を「伊予灘ものがたり」という二両編成の観光列車が走り始め、瀬戸内海の 海沿いを走る旧線が脚光を浴びました。
(なお、2023年現在は二代目の「伊予灘ものがたり」が運用されており、三両編成に変わっています)
写真の下灘駅は、海に一番近い駅と銘打ち(本当に一番近いかは別にして)、観光列車の停車時間を長くしています。到着すると乗客のほとんどが列車の外に出て記念撮影、カップルが寄り添いながら撮影できるベンチも作られています。
上りの第二便が下灘駅に到着する時刻は、瀬戸内海に夕陽が落ちるタイミングに設定されているため、その景色がSNS映えすると言われ、列車に乗らない方も停車時刻に合わせて車で登場する方も少なくないと聞きます。
グリーン車のような車内設備と特別料理を提供する観光列車は、地域の観光コンテンツとして、成功を収めているものと厳しい評価を受けているもの、双方に分かれています。
首都圏の私鉄もこぞって観光列車の運行を始めました。
「憩う」「観る」「食す」といったコンテンツから脱却し、次なる仕掛けをだれがどこで行なうか、興味津々です!
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