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「みかん色が華やかに~松山市・伊予鉄道」

路面電車の在り方が再評価されつつあります。
 
ここ松山の伊予鉄道は、1887年に開業した民営鉄道では日本で2番目の古さを誇るものです。
道後温泉まで伸びる松山市内線が道路と共存しながら走る路面電車ですが、郊外線と呼ばれている電車線と直角に平面交差する場所があります。ダイヤモンドクロスと言われるらしく、日本全国を探しても稀有のものです。
JR松山駅前の隣の駅、大手町駅がその場所ですが、松山市内のメインストリートを交差する姿は、全国屈指の光景と言えましょう。
 
小高い山頂にある松山城を取り巻くように路線は巡っていますが、伊予鉄道ターミナル・松山市駅への枝線もあります。
地方都市では、現在のJR駅は町外れにあることが多々あります。
これは汽車の煤が町を汚くするとか、町を分断するとか言われ、駅が町外れに建設された後に、町の中心部への移動手段として私鉄や路面電車が出来上がったパターンからです。
都市の将来がきちんと計画されていたら、もっと充実した街の整備がなされていたことでしょうね。

松山を走るミカン色の車両は、周囲の緑に映えて、市民の足として活躍しています。
頼もしい限りです!

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