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アオハル-くだらない唄/BUMP OF CHICKEN(B)

 楽曲としてはまったくくだらなくないが、自嘲気味に「くだらない唄」と題されたこの歌は、大人になる自分を憂い無駄に抵抗を試みていた"あの頃"の"むずがゆエピソード"を歌っている。

 確かに大人になって振り返れば「くだらない」と一蹴してしまえる青春期の出来事も、その真っ只中に生きる時は大真面目で必死だ。
 この歌の中で「僕」は真剣に「アナタ」に「10年後の再会」を提案する。待ち合わせるのは「僕」と「アナタ」が子どもで居られる思い出の場所。だが、最終的には大人になって約束を忘れてしまった「あなた」を「僕」は大人になる事が出来ずに怖いまま待ち続ける。

 「僕」と「あなた」をつい自分の過去と重ねてしまい、思わずむずがゆい気持ちで照れ隠しに「くだらない」と言ってしまいたくなる。そんな「アオハルソング」である。

(said B)

くだらない唄/BUMP OF CHICKEN


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