【第5回】ハンドパンの周波数特性を見よう!
このシリーズもついに五回目
嬉しいですねぇ
長岡でも「ブログマニアックで難しい」と言われました。かみ砕きが足りませんね。反省。
今回も前回に引き続き窒化とステンレスを比べていきます。
前回は高音のC5と音伸びを比較し以下のことが分かりました。
・窒化の方が高音特性が優れている
・ステンレスは音伸び(サスティーン)が優れている
さてさて今回はというと
C4を比べてみたいと思います。
C4は高音でも低音でもない気がする。中音?まぁいっか
はじめに
まずはこれを聞いていただきたい
どうですか?
正直前回比べた高音よりは分かりにくいかなと思います。
なぜ今回比較対象にD4を含めないかは前回同様です。
下の方にリンク貼っておきますね。
計測してみた。
まずは窒化
図1:窒化のC4
そして次はステンレス
図2:ステンレスのC4
なるほどなるほど…
違いが分からねぇ!
高音比較の時は差異がはっきり分かるが、中音に限ってはほぼ違いがないように見えます。。
聴覚上もそんなに違いが分からない…
強いて言えば、窒化の方が音像がシャープであってステンレスは丸みを帯びてるような気がします…言語化難しいけど…!
ちなみに比較対象C4が同じ音量時には少し面白い特性がありました。
双方C4 85.9[dB]の時…
◆窒化
C5:79.7[dB]
G5:67.7[dB]
◆ステンレス
C5:80.5[dB]
G5:75.0[dB]
C5においてはそんなに差はありません。しかしG5は結構差がありますね。
「たかが8[dB]位でしょ!」ってお思いかもしれませんが、8dB増えると音量は約2.5倍増えます。結構な差でしょ。
こう見ると、C4においてはステンレスの方が高音特性が優れているように思われますね。
◆さらに知りたい方へ
dB値の差が人間の聴覚にどう影響があるか?とさらに気になる方は「ウェーバー‐フェヒナーの法則」をググってみてください。なかなか楽しいですよ。
また、窒化には音減衰時に面白い特性がありました。
図3:窒化の音減衰時
C6のオクターブ上の「C6」が出てきました。不思議です。
ちなみにステンレスはこのような減衰時の特性が見れませんでした。
窒化って不思議。何でC6鳴ってるんだろう?
C4叩いた時のC5がC5トーンフィールドを共鳴させてC6まで出してるんでしょうね。きっと
そこまでの測定はめんどくさかたので省略しました。
サカンさんオススメの水道マグネット欲しいな。
余談
私のハンドパンの話になりますが…
窒化のC4の後ろにはF3Dingが入っていて、C4を叩くと裏のF3が共鳴します。
そのため、C4を叩くとCsus4的な(もしくはC/F)響きに聞こえます。
また、ステンレスはDingがGのためCの五度上G5がよりハッキリ聞こえるような気がする。あくまできがする。
おわりに
今回は中音域C4の窒化とステンレスを計測しました。
結果は「正直差が分からない」と何とも困った回答になりました。
数値的に分からないから、もう好みを決めるのは心でってことですね。
あなむつかし
比較する時は比較対象以外のトーンフィールドをミュートした状態の方がいいとは思っています。
が、実際演奏する時ってトーンフィールドをミュートしないと思うんすよね。※複数台演奏する方は除く
なので、実演奏時と同じ環境である[はず]のノンミュート状態にしてます。
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