オルカパブリッシングとは、そして「無駄」とは何か?という自己紹介。

はじめまして、兼藤伊太郎です。自分でもよくわからなくなっているので、読者の皆さんはもっとよくわからないと思うので、あれこれ定義したいと思います。

兼藤伊太郎とは誰か?

まずはこれから。1982年生まれのアラフォーでありながら、まるで二十歳の若者のように振る舞うバカ者がぼくです。

ぼくは高校生の頃、漫画家になりたいと思っていました。丸坊主の高校球児でしたが、家に帰ると、ジブリの絵を模写する変なやつです。他の趣味は競馬。まあ、あまりともだちはいないですよね。

そんなこんな、大学に入るのですが、漫画を描きたいと思っていたぼくは漫画研究会の部室に足を運んでみるのですが、なんだかぼくは「この人たちとは馴染めなそうだ」と最初のその瞬間から思い、退散しました。

どうにか一人でも漫画を描き始めようと思いましたが、道具をどう使うのか、コマ割りをどうすればいいのかわからない。まあ、そこまで本気でやりたいと思ってなかったんでしょう。本当に思いがあれば始めるはずです。この時、絵だけは結構練習しました。

その間、物語を作るたしになればと本をかなり読むようになりました。星新一から、村上龍『コインロッカーベイビーズ』、村上春樹『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』、あるいはそれらが、ぼくの読書の原体験なのかもしれない。もちろん、それまでにも本は読んでいました。小中高と、ぼくは昼休みを図書室で過ごすことが多かったように思います。

漫画を描けないままのぼくを小説にいざなったのは筒井康隆『虚人たち』です。テレビ番組で紹介されたのを見て読んだのですが、衝撃でした。小説にはこんなことが可能なのか!それから、ぼくは小説を書くようになったのです。

で、大学を卒業する時期になってもろくに就活もせず、ぼくはフリーターになりました。基本的に働くのが嫌いなのです。「資本主義に加担したくない!」なんてうそぶいていましたが。社会に出るのが怖かったのでしょう。

書店と、個別指導塾がぼくの職場でした。どちらもとてもいい職場だったと思います。それまで友達の少なかったぼくの、友達らしい友達が初めてできたのがこのころです。「話が合う!」そういう友達。それは特に塾の講師のアルバイトでできた友人たちに顕著でした。現代思想や、文学のこと、プロレスや野球、競馬のこと、などなど。

そして、この時にできた友人たちがいればこそ、のちに「無駄」なる雑誌を作ろうということになるのです。

総合カルチャー誌「無駄」とは何か?

自己紹介のところで「哲学から鉄道まで」と銘打っている「無駄」という雑誌、我々オルカパブリッシングの活動の中軸をなすものです。とはいえ、その軸は吹けば飛ぶようなヒョロヒョロですが。

前述の塾講師バイトの友人たち、種田先生(建築)、シュウハルヤマ(法学、映画評論)、飯野雅敏(哲学思想)、はじめちゃん(鉄道、ラジオ)、真冬(小説)、を中心に、「月一で集まって飲むならなんかやろうよ」的な動機で始めました。それぞれ興味関心専門が違うので、「総合カルチャー誌」を名乗らざるを得ないものしかできないのです。

このnoteでも、ぼく兼藤以外の文章を掲載していきたいと思っています。みんな大学で教えてたりする人ですが、基本的に変態、もといちょっと変わった人たちで、ゆかいでふざけたやつらです。

この「無駄」、11月24日に催された文学フリマで販売しました。来年5月の文学フリマにも出店する予定です。

オルカパブリッシングとは何か?


オルカパブリッシングは、「無駄」を作って、その奥付を書いているときに、発売元をどうするか迷ったときに思いついたものです。最初はその程度のものでした。

名前の由来は、略して「おっぱぶ」になるものにしようと。

ネコパブリッシングという出版社があるのですが(こちらは実在する出版社です)、それを書店員は「ネコパブ」と呼んでいました。猫の接待するパブだろうか、なんて妄想を膨らませていたわけです。

で、○○パブリッシング、略して「おっぱぶ」にしようと、「お」で始まる言葉を考え、一番最初に出てきたのがオルカだったのです。

略して「おっぱぶ」にしようと思った理由は不明です。自分でもわかりません。

オルカはおそらくキリンジ「冬のオルカ」のその響きが好きだからだと思います。

まあ、なんとなくいい感じになったのではないかと。

オルカパブリッシング。

そんな感じですが、せっかくなので「無駄」以外にも作ろうと思っています。どんなものができるのか、それは来年5月の文学フリマで発表できると思います。

あ、そうそう「無駄」のフリーペーパー版として「MD」という小型版「無駄」とでもいえるものを吉祥寺のブックスルーエさんに置いてもらっていたりします。いま、在庫があるかはわからないけど。

と、いうわけで、みなさん、よろしくお願いいたします。


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