秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花をクリアした感想など

 兎にも角にも話が長い。それに尽きる。
 前作は6時間ぐらいで終わっていたのが今作は30時間以上プレイしていた。もちろん間途中で入浴していたり起動しているだけで飯を食べていたりとあったからそいうのを含めても20時間はプレイしていると思われる。

 要因の一つとしてシナリオ自体がかなりの長編で一つの事件を前編後編で分けてまでの大作だ。プレステなら途中でディスク交換が入ることだろう。
途中のロシア編とか正直惰性でプレイしていた。
 実際はシナリオ上はここでの調査シーンが真実への要になっているのだが、それを分かりづらくするために意図的に盛り上がらない雰囲気にしているのならしっかり刺さっている。

 そして一番シナリオの中できつかったのが、ご当地グルメの紹介シーン。これが本当に数が多いし、こういう形式のゲーム上全部を見ないと話が進まない所も相まって「へぇそうなんだ」よりも「はやく終わってくれ」のほうが強く出てしまう。
 この量はミステリー案内というより、かいめいじケンのご当地グルメ案内。ミステリーの中にグルメじゃなくてグルメの中にミステリーがあるので主題がわからなくなる。
 個人的に秋田酒場は3回も行く必要なかったと思うし、3回も行くなら途中のラーメン屋がいらなかった。秋田の和菓子屋とかロシアのビュッフェとかとにかく多い。町中の店にいちいち聞き込み行って感想言っての天丼が多すぎる。
 ケンの胃袋どうなってんだ。そして待ち続けるセンパイもおかしいよ。
 地域密着型のミステリーだからいろいろな事情があることに多少なりとも目をつぶったとしても瞼をこじ開けて流れ込んでくる位の料理紹介の量。

 後、記憶がおぼろげなのだが前作よりもケンが出張ることが多い分、センパイつまり自分の立ち位置がすごい浮いていると感じた。センパイは透明人間みたいでケンと如月と茂木さんの三人で話を進めている感じがかなり濃かった。話が長いのでケンの存在感が増すのは仕方ないが、前作とは違い調査自体に関わってくる刑事側の人間が多いためそのせいでセンパイの存在感が薄まったのだろう。自主的になにか動いたシーンなんて料理選ぶところぐらいじゃないか?
 
 最後の真犯人を追うシーンの段階では茂木さんが犯人で桧山が過去の殺人事件の情報提供者と思っていたけど、茂木さんはただ偶然にちょっと手を加えただけの人間で、桧山が真犯人と判明したときは少し驚いた。前作よりは容疑者の絞り込みは簡単だったが、最後の枠に当てはめるのを間違えた。
 しかし、あれだけ意味深だった看護師のなつがEDでさらっと書かれて終わりだったことの方が驚いた。あれだけ序盤からリンが怖いだのなんだの言っていた割に締まり悪いな! 

ただミステリーが好きなので3作目もいつかやります。

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