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夢中という言葉から感じるものは?国語の先生に聞いてみた!

あけましておめでとうございます!うらちゃんです。

今日は高校で先生をしているF先生(20代・男性)にお話を聞きました!国語の先生ということで、夢中という言葉の意味についても考えていきたいと思います。


☆最近夢中になっていることは?

最近は「鬼滅の刃」にはまっています。物が多くなってきたので、最近は電子書籍で本を読むことが多いです。物理的に残しておくのは好きな本で、試し読みをするときは電子書籍を購入しています。

職業病なのか、次の展開がどうなるのかを予想してしまいます。映画もたくさん見ているし、芸術に触れて感覚が変わる瞬間が好きで、自分も「頑張ろう」と思うことができます。物事を考える材料に触れて、考え方や価値観の習得をすることに夢中になっていると言えるのかもしれません。


☆夢中になっているときはどんな状態?

夢中になっているときはそれに一生懸命になっていて、目の前のものにぐっと入り込んでいる状態です。余裕がなく、他のものが見えなくなります。本や映画の世界観に入って、次の展開がどうなるのかに夢中になります。

夢中の状態が終わったあとは、少し満足しているけど、まだ足りないという気持ちになります。学校の話に結びつけていえば、授業のために知識をストックできたり、自分の中で結びつけられたりしても、授業の中で生徒たちに還元するなど、行動に移せなければ意味がないなと思います。行動に移せたら満足しますが、100%満足することは一生ないなとも思います。


☆人生で一番夢中になったことは?

中高生で多感だった頃は、いろんな音楽を躍起になって聴いていました。どんどんのめりこんでいく感じです。大学では人間関係をつくるのに夢中でした。一回生を支援するサークルに入っていて、大変でしたが価値観は広がりました。本は面白いけど、やっぱり人間とのかかわりが価値観を広げると思います。

また研究にも一生懸命取り組みました。そのときに言われたことで覚えていることは二つあって、一つ目はアイデアが浮かばないときに、大学院生の方に「四六時中考えていたら舞い降りてくるよ」と言われたことです。

そして二つ目は教授に「卒業論文は世に出るものだから一生懸命書きなさい。自分が書いたものを読んでもらえる貴重な機会だから、自分と読者を満足させられるものを書きなさい。それが財産の一つになる。」というような言葉をもらいました。その言葉を胸に執筆に励み、自分が満足いくまで取り組めたことで、書き終えたときにはとても達成感がありました。また自分の価値基準が入ったものが評価されたことが、自分にとっての安心材料となりました。


☆夢中の人生における影響とは?

夢中で取り組んだことはどこかしら自分の根っこになっていると感じます。今も夢中になっていることがありますし、夢中の連続が成長の過程になっています。自分にとっては価値観をアップデートすることが夢中で、「知らない・できない」ことをできるようになるのが夢中です。だから「できるようになりたい」という気持ちが夢中の種になります。

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現在夢中になっている本


☆『夢中』という言葉から受けるイメージは?

主観が入ると思いますが、それに心が奪われている状態だと思います。『集中』は自分でコントロールができるもので、自分で矢印を向け、目的に向かって行動することができます。

一方で『夢中』はいつのまにか、気付いたらなっている状態で、心が奪われているといえると思います。自分は「できない」から夢中が始まることが多く、「できない」を「できる」へ克服する過程を楽しんでいます。知らないことを知っていくことにゴールはなく、ただただ全力で取り組んでいるという感じです。


☆消費的に『夢中』になるということはある?

消費的に夢中になることは時々あります。でも自分にプラスになることであれば、周りからどのように思われたとしても胸を張って良いと思います。逆に自分にマイナスに働くことに夢中になったり、依存したりすることは良くないですね。


☆夢中になったことのない子どもたちにできる働きかけは?

崖から落としてみることですかね。厳しいようですが、楽しいことを見つけるために何もしていないのであれば。きっかけを作ってあげて、見つかるまでいろんなことをやってみたら良いと思います。

相談にくる子に対してはそのように働きかけますが、相談してこない子に対しては焦る必要はないと思います。自分が必要になったら何かしら動くと思うし、必要じゃない人には動けない別の理由があるかもしれない。だから「まずは目の前のことに一生懸命取り組んでみたら?」と声をかけます。その子たちは全力を出したことがないかもしれないし、楽しいと思えるレベルまでやっていないんだと思います。『夢中』は『夢の中』なので、酔った状態というか、麻薬みたいな要素があると思うので、きっと集中していったら物事にはまる瞬間を見つけられると思います。


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ありがとうございました!

”夢中は「できる」を「できない」に変えていく成長の過程”という言葉がありましたが、一人ひとり夢中の定義は違うということを再確認できました!

これからもたくさんの夢中に触れ、夢中に共通するものはあるのか考えていきたいと思います。

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