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天使のエルと時計じかけの国の話

最近見終えたマダミスリプレイ動画の話を少々。

※マーダーミステリーは一度ストーリーを知ってしまうとそのゲームは出来なくなるという特性があるので、プレイしたいなと思われてる方はプレイし終えてから観てくださいね。

とりえもすたぶさんの新作マダミスなのですが、ストーリーの面白さも去ることながら、動画編集があまりに細かい丁寧な作りで感動したわけです。GM1名、PL5名のゲームだったんですが、ゲーム中の台詞に合わせた表情変化やテロップはもちろんのこと、雑談レベルの他愛ない会話にまで全部イラストもテロップも作られてて、複数人が喋る内容を文字起こしするのってむちゃくちゃ大変だとよく聞くし実際大変なことはライター時代に経験してたので、この作り込みの時点でどひゃーと度肝を抜かれたんですよ。イラスト何パターン描いたの…労力すご…。
会話で進んでいくマダミスって耳だけで聞いてても楽しめるものだと思うけど、この動画に関しては登場人物の表情がコロコロ動くので、しっかりと映像も観て楽しみたい、ひとつのゲームをプレイしてるだけといえばそれまでだけど、これは映像作品としても楽しめるものだと思う。

ストーリーは切ない展開になるんだけども、序盤~中盤のPLたちのトークがあまりにも面白くて(推してる実況者がPLにいるので贔屓目と言われたらそれまでですが笑)、最初は単に名前と立ち絵だけだったキャラクターなのに、進行と共にどんどんキャラクターに個性が乗っかってきて、最終的には5人全員超濃いキャラクター、愛しいキャラクターになってしまって、これがマダミスの面白いところだよな~と改めて思ったし、キャラの個性が確立されたからこそエンディングではボロ泣きしてしまったんだと思う。PLの皆さんが本当にキャラクターに寄り添ってプレイしてたからこそ観てる側もここまで感情移入出来たんだろう。そういう意味でもやっぱりこれは映像作品と呼ぶにふさわしい。

とまあ、動画についての称賛はここまでとして、ここでワンクッション。

<以下、ストーリーのネタバレに触れるため自衛してください>


あと、観てない方にはなんのこっちゃわからない話だと思いますが私が書き出したいだけなのでスルーしておいてください笑




たどり着いたそれぞれのエンディングについては異論はない、だけどやっぱり個人的にはトーリョーがやったことは明確な「罪」だと思う。
トーリョーとゼンマイだけにフォーカスを当てれば最期まで二人一緒に居られてメリーバッドエンドだったかもしれないけれど、感情に任せて何も知らない国民全員を殺してしまったというのはあまりにも罪深い。今回の事件そのものの犯人については動機も明確だし、情状酌量の余地もあると思うけれど、彼女に関しては仕方ないね、とは私は言えないなぁ。その行為がどんな悲劇を起こすか知ってたわけだし。だけど、もし自分がゼンマイだったとしたら、やっぱり彼女は罪は犯していないと答えるんだと思う。当事者目線と第三者目線で見え方が全然違うなと思った。
そして、国唯一の時計技師を失って時計は鳴らなくなったわけだけれど、残った3人(2人)はあれからどうやって生きてたんだろう。塔から一歩も出てないとか? それかトーリョーが最期に修理したからまた鳴り始めた? そのあたりは動画で触れられてなかったような気がするけど見落としてるのだろうか。やっぱりシナリオ買って全ED回収すべきということですね。よし、買ってきます。

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