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NFTゲームってどんなことが出来る?

こんにちは、muchanです。
それでは総コンAdvent Calendar 2022の記事を書いていきます~
前回はブロックチェーン技術について書いてみました。今回はその中でも「NFT」について書こうと思っていたのですが、今更NFTアートについて書いてもなぁ、と思ったのでNFTゲームについて書いてみようと思います。

そもそもNFTゲームって、、

そもそもNFTゲームはどういうものなのかというと、前回お話したブロックチェーンの特に「データを改ざんすることが困難」という特性を活かした、プレイヤーの不正を排除した平等な遊びを提供できるゲームです。
それに伴って、今までは単なる娯楽だったゲームですが、ゲームを通じて獲得したアイテムやキャラクターをデジタル的に価値のあるものとして所持し、そのうえ売買することが可能となり、お金を稼ぐ手段としても利用できるようになりました。これがNFTゲームです。

NFTゲームの具体例

①STEPN
STEPNとは、「BSC(バイナンススマートチェーン)」「Solana(ソラナ)」「Ethereum(イーサリアム)」という3つのブロックチェーン上に構築された、「Move to Earn(動いて稼ぐ)」のNFTゲームです。
専用のアプリからNFTでスニーカーを購入し、スニーカーNFTをセットした状態で歩く、または走ることで、動いたスピードと時間に応じてゲーム内でトークンをもらえます。このトークンを仮想通貨取引所に送り、換金することで「稼ぐ」ことができる仕組みです。

STEPNの収益獲得の仕組み

②The Sandbox(ザ・サンドボックス)
The Sandboxとは、ブロックチェーンベースのメタバースに分類されるコミュニティ主導型のNFTゲーム(およびゲーム作成プラットフォーム)のことです。
3Dボクセル(ブロック)による仮想世界で、マイクラのようなイメージで物や建物やゲーム自体を作る、といったゲーム体験ができるものになっています。
このゲームは出来ることが多く、

  • VoxEditでNFTモデルを作成することが出来る

  • アバターを作成して使用・売買することが出来る

  • Game Makerを使って、独自のゲームを作成することが出来る

という特徴を持っています。

まず、VoxEdit(ボックスエディット)は、ボクセルベースのNFTを作成することができるThe Sandboxのソフトウェアです。
このVoxEditを使えば、立方体を組み合わせて、BlenderやMaya(もしかするとマイクラの方が近いかも?)の要領でゲーム内の3次元で動くモノやアイテムやアバターを作ることができます。


VoxEditをしようしているよう使用している様子


次に、アバターとは、ゲームなどの仮想世界(メタバース)の中のキャラクターのことです。VoxEditを用いて作成したり他人の作ったものを購入することができ、自身が設定した姿でゲーム内を動くことができます。

アバター設定の様子

最後にGame Makerです。Game Makerは、プログラミング不要で3Dゲームを作ることができるゲーム内のツールです。The Sandboxのコミュニティの人達や自分が作ったボクセルモデル(NFT)を使って、3Dゲームを制作することができます。イメージとしてはUnityやUEとそこまで大差ないです。
また、制作したゲームは公開し、収益化することも可能で、遊ぶ側も報酬を稼ぐことが可能です。


Game Makerの紹介映像

The Sandbox内の仮想通貨の使い方
仮想通貨を得る方法👇

  • VoxEditで自作したアバターやアイテムを売る

  • 所持するLAND(ゲーム内の土地)にゲームを作成し、他のプレイヤーにプレイしてもらう

  • 所持するLANDを他者に貸すことで不動産業を営む

  • 他者の作成したゲームをプレイし、その中のミッション報酬で獲得することも可能

仮想通貨を使う方法👇

  • 他者が作成したアバターやアイテムを購入

  • LANDを買う

※LANDはゲーム内の土地のことで、上限は16万6464個と定められている。一番小さいLANDでも50万円相当の値段がつけられている。

NFTの現状と課題

ここまでNFTゲームの具体例について書いてみました。
自分の記事だけを見た人はもしかするとNFTゲームってなんでもできるすごいやつなんじゃね?という感想を持つ方もいるかもしれません。
確かに、本来というか、理想ではブロックチェーン技術を用いたNFTゲームは楽しく遊んで儲かるスゴイ遊びにもなり得るのですが、もちろん課題もあります。
例えば、現在イーサリアム上で運営されているNFTマーケットプレイスで取り扱われているNFTの多くは、メタデータと呼ばれるそれぞれ個別のNFTの独自データを取得するためのURLが、ブロックチェーン上で管理されています。
本来、NFTは「唯一無二の価値が確保されるトークン」のはずが、実際はIDとメタデータのURL(やハッシュ値)がブロックチェーン上に記録されるのみ。NFTの購入者は秘密鍵だけでNFTを管理していて、必ずしもデジタルデータを保有しているわけではないのです。
要はデジタルデータの保有が出来ているわけではないのです。


(ほとんどの)NFTシステム

NFTデータをブロックチェーン上に直接収納するものもあるにはあります。これはオンチェーンNFTとよばれています。しかし、これはすべてのNFTのデータをブロックチェーン上で管理する必要があるので、NFTのデータサイズが大きくなってしまいます。そうするとその分だけのガス代(ブロックチェーンの使用量のようなもの)を支払わなければならず、NFTの管理コストが高くなるというデメリットがあります。これがオンチェーンNFTの限界と考えられています。


終わりに

今回は前回の「ブロックチェーン技術」に続いて「NFTゲーム」について記事を書いてみました。
未だ世間では(自分もですが)フワッとしたイメージで終わっている分野かとは思いますが、NFTゲームは最近日本のゲーム業界でも注目され始めた分野です。まだまだ課題点も多いですが、これから「稼ぐことのできるゲーム」はどんどん注目され、開発も増えていくと思われます。そのうち「NFTゲームで稼ぐプロのゲームプレイヤー」という職種も出てくるのでしょうか。

今回は自分の持つイメージを纏める機会としてもいい機会でした。なんとかアドベントカレンダーには間に合いそうですし、これを読んだ人がNFTゲームを始める、なんてことに繋がるとよりうれしいですね。


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