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同じ服を着続けることができない私が、私服を制服化しようとした理由

「同じ服を着続けることができない」というのは少し間違いで、正しく言うと「いつも同じ服を着ている人と思われたくなくて」「同じ人の前で同じ服を着れない」人でした。
言い換えたところで頭おかしいな、て我ながら思います。
奇病だと自覚してるんですが、同じような人いるんですかね…いたら、泣きながら抱き合いたい気持ちです。

今回、自問自答ファッション講座を受講する経緯を書くにあたり、なぜこの奇病に罹ってしまったのか深掘りしたので、記録に残しておこうと思います。
ちなみに、めちゃくちゃ長い上に自分語りがひどいので、倒れそうなぐらい暇な人だけ読み進めてくださいネ。




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ファッションと私

私は両親が厳しく、学生である内は髪型や髪色、服装など自由に決めることができませんでした。また、前記事でも書いたように自己評価が低く、外見におけるコンプレックスがたくさんありました(今も変わらずたくさんありますが…)。
そんな、自由にファッションを楽しめない環境とモサい自分が大嫌いでした。
自由が丘のお洒落カフェでアルバイトをした時に、店長から「芋っぽい。」と言われたことがあるぐらいにはモサかったです、、、

データフォルダに残っていた most of モサな私


そんな私にとってファッションは好きなもの・楽しむものではなく、憧れでした。
憧れを持つこと自体は悪いことではないと思いますが、自己評価の低い私の場合、強すぎる憧れは歪んだ感情となり、「おしゃれでないと価値がない人間だ。おしゃれでない自分には価値がない。」と考えるようになっていました。

憧れを叶えるためにはどうしたらいいか?自分に価値がないのであれば、かわいい・おしゃれな服を手に入れることで価値をつくればいい。
ファッションへの強すぎる憧れと、外見におけるコンプレックスが絡み合った結果、かわいい・おしゃれな服を身に纏うことでコンプレックスを誤魔化しながら自分の価値をつくろうとしてきました。

私にとってのおしゃれ

私の中には、おしゃれな人=たくさんの服を持っていて常に新しい姿を魅せる人、というイメージがありました(完全にメディアに踊らされている)。
そのため、ともかく「かわいい!おしゃれ!」と思った服を手に入れてきました。
価値がある人で在るために、いつも同じ服を着ていると思われたくなくて、どんなにお気に入りの服も繰り返し着ることができませんでした。

でも、価値がある人で在るために服を買い、身に纏っても、自分の価値を認めることも自己評価を上げることもできませんでした。
ただ服を買っても自分の価値をつくれないのに、そのことに気づけず、服を買っていればおしゃれになれると思って、服を買い続けていました💸

また、この奇病に加えて、私には10年以上展示会に呼んでくれて、個人的な付き合いもあるブランドさんがいます。
展示会に呼び続けてもらうため・ブランドさんを応援したいという気持ちから、服を買いまくってきました。

展示会で「この組み合わせかわいい!」とセットで購入したものの一度も組み合わせて着なかった服と私


私服を制服化しようとした理由

自問自答ファッション通信については、ずっとなんとなく知っていたし、何年か前のpatterieさんの催事でたまたま秋谷さんにお会いしてからnoteを読んでいました。
でも当時は、この奇病とブランドさんへの愛から自分には無縁なものだなあと思っていました。

無縁と思っていた自問自答ファッション講座をなぜ受けようと思ったのか…それは、3年前の父の死がきっかけでした。
父は、気に入ったものはすぐに買うものの、なかなか手放すことができない人でした。

そんな父が亡くなった後、父以外に思い入れや思い出がない"父にとっては価値があっても他の人とってはそうでない物"をたくさん見ながら、「こんなにたくさん物があっても、価値が引き継がれる物はほとんどないんだな。」とぼんやり思いました。
また、棺の中に入れられる物や祭壇に飾られる物が限られることから、「人が抱えることができる物は少ない。」と実感しました。
そして、「管理できていないと価値はつくられない」と強く思うようになりました。

自分の価値をつくるために自分を管理する。
それは、自問自答ファッション通信で軸になっている"コンセプトを決める"ことだと思いました。
価値をつくるためには抱える物を増やすのではなく、管理できるようにならないといけない。
クローゼットからはみ出る抱えきれない服を整理して、自分の価値=コンセプトをつくりあげるため、自分にとって価値ある服=コンセプトに合った服を身に纏いたい。

これが、同じ服を着続けることができない私が、私服を制服化しようとした理由、つまり、自問自答ファッション講座を受講しようと思った理由です。

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