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小市民の知的生産 その3

デジタル系(アプリ)について

独立して以来、知的生産のデジタル化も進められた。
と言っても、振り返ってみると結局使い始めたものも使い続けているものもごく一部の定番ツールだった。Scrapboxを除き、いずれも有料会員(もしくは買取)として、ちゃんとお金も払っている。


Evernote


ちょうどiPhoneが登場してしばらくして、生産性向上ツールの星のような形で登場した、デジタルスクラップブック。
当時は、メモでも写真でもファイルでも何でもここに入れればOK、というスタイルが新鮮で、とにかくなんでもデジタル化した情報は入れた。手書きのメモはスキャンしたファイルを入れたり、直接ノートとして入力したり、本の引用を書き込んだり、紙の資料はPDF化して入れたり。そういえば、この頃自炊なんて言葉も流行っていたが、ちょっとしたボリュームの小冊子的なものなら、カッターでバラしてスキャンするなんてこともした。
一番使ったのは読書記録の保存だった。京大式カードにちまちま記入するのに合わせて、当時はまだ存在したMediaMakerに必要情報を入力し、それをEvernoteに読み込ませたり。
ノートの仕訳やタグ付けなどにも凝った。

しかし、こういうのはたいてい3年もするとペースが急激に落ちる。さらに悪いことにMediaMakerのサービスが終了してしまい、書籍情報を読み込ませられなくなったことで、モチベーションががくりと落ちた。ノートの数が8000を越えたあたりから、紙の資料をスキャンして入れる程度になってしまった。

でも、とりあえずデジタル化した資料を打ち込むストレージとしては優秀だと思う。あと、ファイルをプレビューできるのは何気にありがたい。後述のNotionとかだと、ファイルを保管することはできるが、ファイルを開けようとするとダウンロードすることになるのが面倒である。

この程度の使い方で有料会員なのはもったいないような気もするが・・・

WorkFlowy

いわゆるアウトラインプロセッサの一つだが、実はこれがいちばんお世話になっているツールかもしれない。

なにしろ、入れられるデータがテキストだけ(?)なので、何も考えずに入力するだけなのが潔い。これを知るまではテキストデータの加工、編集するのはMicrosoftのワードを使っていたが、あれは文書作成用なので使い勝手が悪い。それがWorkflowyにしたら作業がめちゃくちゃ捗るようになった。

そして、操作性も良いので、最終的にMicrosoftのoffice系で作成しなければならない資料も、下書きは必ずこちらでして、それをコピるという基本動作が身についてしまった。

また、トグル型なので、見たいところだけフォーカスしたり、見たくないところは折り畳むのも自由自在。細かい文面を書いた後で、全体の構成を再度見直すのも楽にできるのは、比較的長い文章を書くこともある場合にはとても便利。

ということで、2016年頃に使い始めてから、これなしでは仕事が回らないというくらいのものとなってしまった。

と書いてみて改めて気づいたが、こちらは基本仕事でしか使っていない。
プライベートで使うこともできなくはないが、今ひとつ使い勝手が良くないような。4年ほど行動記録や読書記録的に打ち込んでいたが、こちらはトグル型であることが災いして最終的にやめてしまった。

Goodnotes

Apple Pencilが発売されると、俄然iPadに手書きで書き込む構想が現実化してきた。何度かスタイラスペンを使ってみたが、流石にあえて手書きで何か書き込む気になれるようなものではない。
となると、何に書き込むか。色々調べてたどり着いたのがGoodnotesである。

操作性は抜群で、読書メモとかを手書きでしたい時にはよく使った。

しかし、今は特定の仕事関連でしか使っていない。
結局は手書きがあまり好きでないというのが正直なところのようだ。
字も綺麗ではないし。

Scrapbox

こちらは、ノート間のリンクの貼りやすさが簡単というところに惹かれた。他と違って無料なのも嬉しい。

こちらは読書記録として使い始めた。
これなら書影も貼れるし、ジャンルや筆者でリンクを貼れば関連書籍も自動的に登場する。調子に乗って1000冊以上の書籍の読書記録を作成した。

しかし、これも2019年までで終了。次に紹介するNotionに移行することとなった。理由はなんだったか。特に不満はないのだが、Notionの機能があまりにピッタリすぎたのだと思う。

今は、日経の経済教室の読後感のメモとして使っている。いつの間にかまもなく2000に達しようとしている。こちらも筆者とジャンルでリンクを貼っている。そうすると、よく登場する筆者とかの傾向も見えてきて面白い。

Notion

Workflowyと並んで、使用頻度の高いアプリである。
なんと言っても、その高機能さが素晴らしい。あと、ビジュアル的にもカラフルで、データを溜め込んだり使おうとするモチベーションが湧く。
それと、簡単なデータベース機能も持っている点とProject間もリンクが貼れる点が素晴らしすぎる。
これまではデータベースとしての機能を持ったものがなかったので、データを集計したりカウントするのが面倒だった。たとえば、小市民的に図書館で借りた本は結局購入したらいくらになるのかを換算するのが密かな楽しみなのだが、それはエクセルでやらなければならなかった。それが、Notionだと簡単にできて、図書館で借りる本についてもこれから借りようと思っている候補の管理から読み終わった書籍の実績管理まで一元的にできるようになった。
さらに、読了した書籍管理も、書籍単位と著者単位のプロジェクトを作り、両者をリンクさせるなど、自己満足的な管理の仕方ができるようになった。

今は、主に書籍(&著者)管理とレシピ管理、それから仕事上の管理でも使用している。最初のプロジェクト作りが面倒だし、作ったけど結局使わないプロジェクトも多数あったりするが、毎日確実になんらかの形で触っているものである。

たとえば読書メモはこんな感じで一覧できたり、

その中の一冊で色々なデータとかを入れられたり、

著者データを作ってProject間でリンクさせたり、

と色々楽しめる。

問題はScrapBoxにある読書メモの移行。
まあ気長にやりますか。

ひとまずは、デジタル系はこんなラインアップで4-5年くらい落ち着いている。
あとは溜め込んだものを有効活用するだけ。
でも、それが一番難しかったりして。



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