12【ドラム缶に穴を開けて、トルネード焼却炉】
しばらく山に行ってなかった記憶しかなかったが、見返してみると、やってることもあった。
山の手入れがたくさん必要で、枝や葉っぱや枯れ竹は、土に戻していきたい肥料にしていきたい、とはずっと思っていたけど、実際葉っぱや枝や竹は何もせず土に帰っていくには相当な時間がかかることもわかった。
だけど、草刈りや枯れた竹を集めるとスペースがどんどんなくなっていく。
なので、とりあえず燃やすことにした。
ただ、火が広まってしまうと大変すぎるので、火を安全に使うために、ドラム缶焼却炉を作ることにした。
ドラム缶は秘密のルートで手に入れた。ふふふ
ドラム缶に穴を開ける
私は怠惰で計画性はない。思いつきの勢いで生きてるところがあるので、ある日突然思いついた。
あ、今日はドラム缶に穴を開けよう。よし決めた。
そう、勢いでとりあえず穴を開けたので、途中の写真はないのである。その時は思いつきで、タイムラプスで撮影した。その動画はTikTokにアップした。
とりあえず見てくれたまえ。
もう半年近く前なので、記憶もうろ覚えなので、動画を見返しながら、振り返ることにする。
まず準備するのは、インパクトドライバーと穴を開けるやつ。
マキタ!パープル!
二次燃焼がキーワード
焼却炉からたくさん煙が出ると嫌なので、煙が少なくなる方法を考える。
不完全燃焼だと煙が出やすくなる。二次燃焼という仕組みの薪ストーブ、ほほう。二次燃焼がキーワードなのか。
一次燃焼で燃えた時に出る煙を、二次燃焼の時に酸素を与えることで煙がもう一度燃える。それにより、煙の少ない状態を作ることができる。という仕組みらしい。
調べると、いろんな二次燃焼の薪ストーブを自作している人たちがいる。検索したり、YouTubeを参考に、二次燃焼の仕組みの理解に努める。
うん、煙が燃えるように、後から空気が入ればいいんやろ?おっけーおっけー。よし、次。
トルネード!というロマン!
遊び心が大事なんや!おもろいことしたいんや!
少年の心が叫んでいる。
よし、トルネードや。
ドラム缶を半分にしたり、溶接したり、そんな大変な面倒なことはやらない。私は怠惰だ。なめないでいただきたい。
燃えた後の煙に空気が合流すればいい。
そこで考えたのが、空気が入る穴をトルネードにする。穴自体がトルネードするのではなく、開けた穴からドラム缶の中に入る空気の流れが、トルネードになるようにするのだ。
立体図を描けないので、展開図を書いてみた。
点のところに穴を開ければ、空気の流れは渦を巻くようになる。(はずだ。)
頭の中では、トルネード焼却炉の完成である。
ばりうるさい。やばい。
頭の中ではトルネードできたので、実際に作る。
まずは、ドラム缶にロープで斜めのラインをつける。その斜めのラインに沿って、穴を開ける予定の場所に目印をつける。
次に、その目印に穴を開ける。インパクトドライバーで穴を開ける。最初は小さな穴を開けて、次にドリルで穴を広げる。
穴の大きさは、大きすぎると空気の勢いが弱くなる気がしたので、あえて少し小さめの穴。親指より少し小さめくらい。
ここで、大問題が発生してくる。
ドラム缶はとても硬い。穴を開ける道具は、高速回転をする金属。
ばーりうるさい。耳痛くなるくらいうるさい。
そこで、新しい道具を組み立てる。草刈りやチェーンソーを使う時のための防音カバー付きのヘルメットを、急遽組み立てる!
新しい道具を使う時は写真撮ったりしたいけど、この時は耳に穴があいてしまうのを防ぐために、画面の外でヘルメットを組み立てた。画面の中で組み立てればよかったですな。ははは
ヘルメットによって頭部の防御力は13倍になったので、ドラム缶に穴を開けまくる。さっきまでのばりうるさい作業音がほんの少しになった。ヘルメット最高。
トルネード焼却炉完成。
穴を開けるだけで完成するのが、トルネード焼却炉の良さである。
この日は、焼却炉を作って、ネコ車(一輪車)を作って終わり。
こういう何かを作る作業って、始めるまですごい億劫で、できるか不安とか面倒とかあるけど、始めてみたらすぐできたりするから、さっさとやった方がいいよね。いいよ。
焼却炉を使ってみた
草刈りをすると、とんでもない棘のある蔓とかがある。野薔薇とか。
そういうのを燃やす準備をする。
ドラム缶に燃やす草や枝をどんどん投入。
もりもり投入。
火をつける。
燃えた。枝をどんどん投入。どんどん燃えるから、どんどん投入。
笹を切ってからしばらく置いていたのも、どんどん投入。笹とか竹は、油分が多いらしく、一気に燃えるので、気をつけながら、投入!
ドラム缶焼却炉の様子はこちらのTikTokで。
日付みたら、トルネード焼却炉作って、2ヶ月くらい経ってるな。
トルネード焼却炉の完成度は?
トルネード焼却炉を使ってみると、火がある程度大きくなると、ドラム缶の中で空気の流れがトルネードしていた。
さすが、私。
ただし、空気の入る量が少ないようで、煙が出る時も多いので、空気穴を大きくするか、別に穴を開けるか、改良をする必要がありそう。
でもでも、だいたい想像通りになったので、個人的に満足度は高い。グッジョブ。
火を消す時は、蓋をするだけである。簡単である。しかし、穴が空いてるので、完全には火が消えない。完全に火を消すには、穴を塞ぐか水をぶっかけるか、何かしないといけない。
まーでも、焼却炉で完全に燃え尽きて、灰になってほしいので、いいとする。
灰と炭
最近、土中環境を改善する方法を知ることができた。
断熱材についても考えてみた。
そうすると、灰と炭がとても重要な役割を果たすことがわかってきた。
遊暮山には、家があるのだが、それなりに手を入れていく必要がある。
ひとまずやりたいことは、床下の除湿の為の炭作りと、床貼りで断熱材として使う灰を作ること。
幸い、山には枯れ枝や枯れ竹、草刈りしてもしても終わらないくらいの草が生えている。
灰や炭の材料には困らないのである。
まだまだ夏で暑すぎるけど、今から涼しくなってきたら、安全な範囲で、灰と炭をつくりまくりたい。
家に使うと考えると、とんでもない量が必要だけど、こつこつやっていこうと思う。
火を見たくて
山を手に入れた1番大きな理由は、火を見たかったから。
焚き火をすると、心が落ち着く。
火を眺めると無心になれる。
でも火を使える場所はとても限られていた。
いろいろ経緯があって、山を手に入れられた。
火のある生活に近づいている気がして、嬉しいなーと思う。
炭作りは、また後日noteに書く予定!
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