今日のRED 〜 2020.May.14 〜

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~ 魅惑の雫 ~ 2020.May.14
la pause 2018
Gamay 100%
Laurent Saillard


ローラン・サイヤール。

彼は1991年の20歳の時にリヨンにある
ポール・ポキューズ(1961年国家最優秀職人賞を受賞し、
1965年の受賞したミシュランの3つ星を50年以上
維持した料理人)の専門学校でホテル・レストランの
マネージメントを3年間学びました。

以前から海外で働きたいと思っていた彼は、
専門学校を卒業後1年の徴兵を経て、
1995年にニューヨークへと旅立ちます。
ニューヨークでは、ブルックリンにある
レストラン「The Bounty」で3年働き、
1998年からマンハッタンにあるビストロ「Balthazar」で
5年間ホールマネージャーとして働きました。
この頃、ブルックリンで「360」というビストロを
経営していた友人から自然派ワインを紹介され、
次第にヴァンナチュールの世界にはまりこんでいきます。
2004年に満を持してニューヨークで最初に自然派ワインだけを
リストにそろえたレストラン「ICI」を立ち上げました。

ビオのローカルな食材と自然派ワインにという
拘りのレストランは瞬く間に反響を得る一方で、
家庭との両立が次第にうまく行かななくり、
2008年妻にレストラン経営を譲り、
ニューヨークを後にします。

フランスに戻ってから、
ティエリ・ピュズラ(ヴィニュロン(葡萄の生産からワインの醸造まで
手掛ける生産者))を介して、ビストロ 「L’Herbe Rouge」で2週間ほど働き、
その間にノエラ・モロンタン(ヴィニュロン)と出会う。

その後は
ノ エラ・モランタンとクロロッシュ・ブランシュ(ヴィニュロン)の
両方を手伝いながら、ゼロから畑とワイン造りを学び、
2012年にノエラ・モランタンから買ったブドウで仕込んだ
自身初のオリジナルワインをリリースします。
翌年の2013年にノエラの畑2haを譲り受け
自らのドメーヌをノエラの醸造場の一部を借りて立ち上げます。
そして、2015年クロロッシュの引退後の畑の半分4.5haの管理を引き受け、
6.5haの畑を一人で管理し現在に至ります。

畑には樹齢30年から60年ものが栽培され
ブドウの栽培はクロロッシュから学んだことが
軸となり独自にビオディナミも取り入れています。
また、醸造はノエラから学び、彼女同様に
教科書にとらわれない「フィーリング」を
大切にしています。

そんなローランのモットーは「感性を生かしたシンプルで美しい仕事」。

出来上がるワインを想像しながら、
マセラシオンの方法、期間、醗酵、スーティラージュ、熟成方法等、
全てテイスティングを通して臨機応変に対応しワイン造りをしています。

そんな彼のワインは、
グラスに注ぐ時の濃厚な凝縮した少しとろみのある液体に期待に心踊る。
そして、僕は彼のワインの特徴として大好きなのは香り。
ずっとグラスを傾けて香っていたいぐらい素晴らしい芳醇な香り。
そして、芳醇な香りの濃厚な液体は、
見た目通りの旨味が凝縮した味わいながら、
エレガントに柔らかい舌触りで
無意識のうちにスルスルと喉奥へとすり抜けていきます。

僕がワイン(自然派ワイン)が好きなのは、
柔軟で自由性があるというところ。
造り手の人間性が作品に素直に純粋に現れている。
それをウンチクなしで感じれる。
そこに高揚感を感じるし、純粋にそんな個性あるものは美味しい。
だから、僕はワインが好き。
でも一人で飲むのは好きじゃないから飲まない。
好きな人たちと共有共感するのが楽しく、
それが美味しいのであって、
良いものを独り占めはつまらない。

ワインはそんなことを
再認識させてくれる存在でもあります。



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#自然派ワイン
#ナチュール

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