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まだまだ若輩の同窓会長が後輩たちに開校記念式典で伝えたかったこと【心にIfと謙虚さを】

 みなさん、こんばんは!

 母校の高校で同窓会長をしているうさみです。

 私の母校の高校は毎年11月1日を開校記念日として、式典を行っています。例年であれば、著名人をお呼びして基調講演をいただくのですが、コロナ禍ということで、昨年に引き続き放送室から挨拶を声で届ける式典となりました。

 個人的な信条で、同じ内容での挨拶の使いまわしはしないと心に決めているのですが、どんな挨拶をしようかなと悩んでいた時に、先日からはじめた多様性について考えるプログラムで感じたことを後輩に伝えたいなと思いました。

 そこで、昨日一昨日のプログラムの中で気になっていた”マイクロアグレッション”について伝えることにしたのです。

 生徒一人一人の表情を見ることができないのがとても残念ではありますが、話を聞く中で、何か一つでも生徒たちの中に残るものがあれば嬉しいものです。

 以下折角なので、備忘として掲載しておきます。

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 みなさん、こんにちは。同窓会長のうさみです。

 昨年に引き続き、このような方法で開校記念式典のあいさつをすることは残念だなあという気持ちで一杯です。

 この高校も創立16年を迎えるということで、私たち1期生が入学してからそんなに経つのかとある種の恐ろしさを感じてしまいます。

 また、先日はこの学校にゆかりのある高校を卒業された書道家さんから在校生のために何かできないかということで校訓をしたためたものを寄贈していただくなど、地域の方々からも愛される学校になりつつあることが嬉しいものです。

 さて、今日は、みなさんのお顔を拝見することはできませんが、せっかくの機会ですので、一つだけお伝えしたいことがあります。ぜひ、こういう考えもあるのかと感じていただけたら嬉しいです。

それは、「心に“If=もしかしたら”と謙虚さを常に持とう」ということです。

 最近、オンラインでDiversity、多様性について考えるプログラムに参加をしているのですが、その場での話から気になって私なりに考えついたことになります。

 このプログラムでは、自分の身の回りのことを考えられなければ、社会全体を考えられないよね、ということで、まず私自身と近くのあなたとの間における多様性について考えています。

 その中で、実は他者と接する際に、知らない間に相手を傷つけることがあるよね。という話が出ました。これを「小さな攻撃性」マイクロアグレッションと呼ぶそうなんですが、具体的に言えば次のような言動です。

 女性が結婚の報告をした際に異性愛を前提として「旦那さんはどんな人なの?」と聞くことや、大柄な人に対して「たったそれだけの食事で足りるの?」などといったものです。

 これらを、何気ない発言と思うかもしれません。私自身そう思いました。

 しかし、こういった発言は、そうではない可能性もあるのに、勝手に決めつけて相手を不快にさせることがあるのです。

 では、このマイクロアグレッションはどうしたら防ぐことができるのでしょうか。

 その場での話にも出たのですが、私自身、完璧に防ぐことは無理だと感じました。言葉の取りようは本当に人それぞれなので、どこかで傷つけてしまうことがあり得るからです。

 しかし、「無理です。」で終わらせるのではなく、さまざまな事象の知識を蓄えることや関心を持つことは誰にでもできます。そのうえで、「知っていること以外、私は知らないのだ」と理解して「私には知らないことがあるからもしかして・・・」という気持ちが必要なのかなと感じました。そこには、自身の限界を把握しておくことと、決めつけないという相手への思いやり、自分自身に対してと相手に対してどちらへの謙虚さを欠いてはいけないのだと思います。

 折角、言葉という強力なコミュニケーションツールを有しているのですから、攻撃の手段にしてしまうのではなく、心に“If=もしかしたら”と謙虚さを常に持ち、今みなさんの隣にいる仲間たちや皆さんの出会ってきた人たちと心地よい空間をつくる糧にできたらいいのではないかと思います。

 結びに、季節も代わり肌寒くなりました。新型コロナウイルス感染者数も下火になりつつもまだまだ先が見えない状況ですが、みなさんのご健康とご活躍、母校のますますの発展をお祈り申し上げ挨拶といたします。

 令和3年11月1日

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 やっぱり文章だけ見ると長いなーと感じてしまいますが、少しでも思いが届いてくれたら嬉しいものです。

 最後までお読みいただきありがとうございます!

 うさみ

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