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敗者復活戦から王者へ

皆様、こんにちは。ふと前髪です。
昨日、準決勝を拝見し、その後決勝進出者発表会見まで見届けました。

もちろん、準決勝敗退だからといって、見取り図のM-1グランプリ2021が終わったわけではありませんから、総括というにはまだまだ早いということで、今回は、決勝進出者発表を受けて感じたことを書いておくだけにします。

準決勝の軽いレポ

準決勝。実際に会場で拝見させて頂きました。本当に誰が通ってもおかしくない。誰が通るか分からない。そんな状態でした。準決勝に進出するような、実力のあるコンビしかいないわけですから、本当に全組面白かったです。

トップ出番の滝音が、たくさん笑いを生んだこともあり、会場全体の雰囲気はあたたかかったように感じました。拍手笑いも多く起きていて、全体的に熱い会場でしたね。笑いも多かったという印象です。

見取り図の準決勝前最後の大阪のお出番を前日に拝見していたのですが、その時と同じネタでした。前日のお出番では、ネタ時間が4分30秒以上だったので、そのままだと強制終了になってしまうので、どこを調整するんだろう?と思っていましたが、当日はひとくだり削って、4分15秒の警告音すら鳴らない完璧な調整でした。改めて、プロの技術を拝見しました。

先程述べたように、誰がいってもおかしくないという状況でした。逆に言えば、誰がいくか全く分からないという状況でしたので、実際に会場で拝見した私も、発表があるまでドキドキが止まりませんでした。

帰りの新幹線の中で、生配信の決勝進出者発表をみていたのですが、途中で止まってしまい、リアルタイムでは見れませんでした。

ファイナリストが9組呼ばれましたが、その中にNo.4000 見取り図の名前はありませんでした。

私が見取り図の漫才を初めて拝見したのは、M-1グランプリ2017の敗者復活戦でした。なので、準決勝で敗退する見取り図を拝見するのは初めてです。毎年、王者への挑戦権を得る見取り図しか拝見してこなかったので、その発表を見た瞬間ももちろん、今も受け止めきれていないというのが正直なところです。

悔しさ

まず、1番最初に決勝進出者の発表を聞いて思ったのは、「悔しい」ということでした。

分かっています。私みたいな何もしていない1ファンが悔しがるのはお門違いだってことも、1番悔しいのは彼らだってことも。彼ら以上に「悔しい悔しい」と言うのは違うということもわかっています。それでもやっぱり悔しいです。

彼らが今年1年背負ってきた期待注目重圧
どれも私たちの想像を優に超えるものであったと思います。“3年連続決勝進出者”として挑む今年は、テレビに出る機会も多く、注目度も高く、優勝候補筆頭と言われ続けた1年でした。

彼らが今年M-1に出るとわかった日、“見取り図”がTwitterのトレンドに入りました。見取り図の3回戦が東京だとわかった日、3回戦の映像がYouTubeにあがった日、準々決勝での見取り図があまりウケていなかったとのレポが話題になった日、準決勝進出者が発表された日、そして決勝進出者が発表された昨日、いつも彼らの名前はトレンド上位にありました。

それだけ、今年のM-1を盛り上げていると思います。彼らが出場することで、多くの人がワクワクしたと思います。彼らが夢を追いかける姿を多くの人が応援し、注目していました。

応援したくなる、注目したくなる、期待したくなるような実力と人柄と実績を、おふたりは兼ね備えています。そんなおふたりだからこそ、今年のM-1でこんなにも注目されたのだと思います。いくら実績があっても愛されていなければ、こんなに事ある毎に注目されたりはしないでしょうからね。



ですが、これは嬉しいだけではなく、辛いことでもあったと思います。ファンからの期待、自分自身への期待、3年連続決勝進出者という肩書き、優勝したいという彼らの気持ち、思うようにネタ合わせができない日々、あと1回しか挑戦できないというプレッシャー、彼らのM-1に関する一挙一動に注目する人たち、「まあ見取り図は決勝いくだろう」という世間の意見

私が想像するだけでもこれだけある訳ですから、本当はもっともっと多くの重たいものを背負って走り続けてきたのだと思います。


こんなに重いものを背負い続けてきたのだから、途中でもう全てを置いていきたくなったこともあったと思います。それでも踏ん張って、走り続ける見取り図を、劇場に行って応援するという形ですが、たくさん拝見させていただきました。

去年のM-1グランプリで脚光を浴びたことでお仕事が増え、移動も増えて、疲れが如実に顔に出ている日もありました。限界なのだろうなと感じたことも何度もありましたし、彼らが実際にメディアで不安や辛さ、限界だということを吐露することもありました。正直、劇場で拝見して「ああ。苦しんでるな。」と「ネタの調整に行き詰まってるんだろうな。」と感じた日もありました。


初めての現場でたくさんのお仕事をこなし、そしてどれも全力で取り組み、「今自分がどこにいるのかが分からなくなる」と言うほどの移動をこなし、YouTubeも更新し、体とスケジュールが限界の中、今年もなんばグランド花月で単独ライブを開催し、新ネタをおろし、劇場に立ち続けた彼らの努力が、昨日の時点で、決勝進出という形として報われなかったということが、とても悔しいです。

今年、M-1に出場するということで、こんなにもみんなをワクワクさせてくれた見取り図の1番叶えたい願いが昨日の時点では叶わなかった。それがとてつもなく悔しいです。


神様はこんなに頑張ってきた見取り図に、さらに試練を与えるのかと。神様は優しくないなあと。本当に神様は見取り図の頑張りをみてくれていましたか?余所見したりしてませんでしたか?

でも、こんな神様の与えた試練も、彼らなら超えられるとそう思っています。超えて欲しいです。
準決勝進出者が発表された日に、「あと3つだ」と言いました。この数字は減りこそしなかったものの、まだ消えてはいません。頂点まであと3つなのは変わりません。

敗者復活戦からの逆襲

見取り図が初めて決勝進出した2018年、「売れるために優勝したい」と言った彼らはもう居ません。東京でたくさんのレギュラー番組を手にして、売れっ子の仲間入りを果たしました。

それでも、今年もM-1に挑むのには、今の見取り図にとって、売れるためではない理由があるということだと、そう思っています。

それほど彼らにとって“M-1優勝”というものは何にも変えられないものなのだと。さらに忙しくなると分かっていながらも、さらに自分の体に鞭を打つことになると分かっていながらも、M-1出場を決めるほどに“M-1王者”という称号を切望しているのだと。

私は彼らにただ「M-1王者になって欲しい」と思っているわけではありません。こんなにも厳しいスケジュールの中挑戦するほど、「彼らがどうしても手にしたいものがM-1王者だから、M-1王者になって欲しい」のです。1000万円払ってでも欲しいと言うほど、彼らが欲しがるものだから、M-1王者になって欲しいのです。


賞レースにおいて、ファンができることは応援すること以外にありません。応援することしか出来ませんが、この身がちぎれるほどに応援しています。この応援すらも、プレッシャーの一部になってしまうかもしれませんが、何時でも見取り図の味方でいるし、どんな時でもおふたりの満足いく結果になることを御本人以上と言っても過言ではないほど祈っています。こんなしがない田舎の1ファンという味方がついたところで、彼らの背負ってきたものを軽くする効果もないし、なんの意味もなさないし、まずこれが届きすらもしないだろうけど、それでもめちゃくちゃ応援しています。

いつも、私たちに漫才の素晴らしさを教えてくれて、私たちを楽しませて、幸せな気持ちにしてくれる見取り図が、どうしても成し得たいことを叶えて欲しいと、そう思っているのです。いつも幸せをくれる見取り図に、幸せと思える出来事が起きて欲しいと、そんな気持ちです。


だからこそ、どうしても獲って欲しい。
“日本一面白い漫才師”と呼ばれて欲しい。

準決勝より枠は格段に狭くなります。
16組で決勝へのたった一つの椅子を争います。
しかも強敵だらけです。
一筋縄ではいかないことは分かっています。

ですが、見取り図の漫才で、見取り図のやり方で、その狭き門を勝ち取って欲しい。
彼らならやれると。彼らがこの1年積み重ねてきた日々が、この窮地の場面で彼らの味方になってくれることをただひたすらに祈るばかりです。

頂点まであと 3 つ。

あの寒空の下で全力を尽くし、全てをなぎ倒し、ガッツポーズをしながらコートを脱ぎ捨て、走っていく姿を見たいです。そして、あのMから登場して、彼らの持てる力を全て出し、M-1が全て終わった時に紙吹雪が落ちてくるその真ん中に、見取り図がいることをただひたすらに願っています。



4度目の正直は、敗者復活戦からの逆襲。
素晴らしいシナリオです。舞台は整いました。
あとは見取り図の逆襲を待つのみです。
M-1に大ビンタかまして欲しいです。
M-1は歯を食いしばって待ってて下さい。


No.4000、今年のM-1の主人公になってくれ!!!





最後まで読んでくださりありがとうございました🙇‍♀️


P.S. こんなに「見取り図に敗者復活戦から決勝にいって、王者になってほしい」と言っていますが、もし敗者復活戦が国民投票だった場合は、当然ですが、全組拝見させてもらって、面白いと思った組に投票します。それが見取り図とは限らないし、ネタを拝見する前から、「絶対に見取り図に票を入れる。」とかは思っていませんし、そんなことはしません。見取り図と同じように全ての敗者復活戦出場者の方の人生がかかっているわけですからね。当たり前のことですけど、一応ね。

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