今ならわかること

こんにちは。ふと前髪です。
これは、今の私から、これまでの私に伝えたい心構えを記した備忘録です。

まず、順を追って話しますが、私は見取り図ファンで見取り図を応援しています。もちろん、全ての漫才師の方々を尊敬し応援していますが、見取り図は別格です。そんな私には、というかそんな私だから、見取り図ファンの皆様と繋がっているTwitterのアカウントを持っています(このアカウントと同名です。気になる方は覗いてくださると嬉しいです。テイスト違いすぎて引くと思います。)。

で、今日、私はM-1グランプリの準々決勝を実際に会場で拝見したのですが、大会が全て終わって、帰りながらふとTwitterを開くと、フォロワーの皆様が今日のM-1のレポをみたと思われるツイートをたくさん見かけました。

私も、去年までM-1の大会が終わる度にすぐにレポをパブサしては、どれだけウケたのかを調べて、一喜一憂していました。なので、その気持ちは痛いほど分かります。というか、そんな私がいたことを踏まえて、フォロワー様の反応をみて、今の私が思ったことを昔の私に伝えたいなと思ったので、文字にしてみました。

私はずっと、レポをあげている方々の意見が総意だし、それが結果に結びつくと思っていました。だからこそ、めちゃくちゃレポを読み漁っていました。毎年毎年決勝までTwitterで「M-1 ○○(大会名) ウケ」と検索しまくっていました。それを見て、「○○ウケてた」「1ウケは○○で、2ウケは○○」みたいなツイートを探しまくっていました。ですが、今考えてて思ったんですが、彼らは(当たり前ですが)大会の審査員ではありません。

M-1の審査基準は、敗者復活戦を除いてすべての大会で、審査員の方による採点で順位が決まっています。つまり、この大会も審査員の方々が決めるというわけです。なので、その方の意見が総意ではないし、その方の意見がそのまま結果に直結することも無いのだなと、今なら分かります。

実際に、レポを書いている方々のツイートを読ませていただいても、それぞれ意見は違いますし、会場で実際にみてからレポを見ても、同じ意見の人もいれば、違う意見の方もいます。当然のことですが、レポはあくまでその方の意見なのだなと、今は思えます。(昔はレポが全てと思っていた純粋(どちらかというと単純)な子でした。)

どのM-1の大会でもそうですが、司会の方がルール説明をする際に、必ず「会場のウケだけでは勝敗は決まりません」と毎回言われます。昔の私は、いつもウケばかりを気にしてパブサしまくってましたが、ウケだけでは何も測れないということです。きちんと技術を評価できる審査員の方々が、技術などを加味して採点するわけです。

つまり、大事なのは審査員の方々の評価であって、むしろそれが全てです。極論ですが、M-1の決勝だって、世界中の人が面白くないと言っても、審査員の7人の方々が全員面白いと言えば、優勝できるわけです。

だから、ウケを度外視してもいい、レポが私に悪影響を与えた、と言いたいわけでは全くありません。皆様が書いてくださるレポにはたくさんの幸せと安心と喜びをもらいました。ただ、レポを見て不安になることもあったあの頃の自分に、そのツイートの評価が全てじゃないよ。ということを伝えたいなと思った次第です。

どれだけ不安になっても、どれだけ慌てても、どれだけ焦っても、どれだけレポを読み漁っても、結果を知っているのは、審査員の方々のみだし、私たちがその結果を知るのはまだまだ先です。

皆さんはもうとっくの昔に、このことに気づいていたかもしれませんが、私は本当にお笑いというものについて微塵も分からないので、このような考えになるまでに、結構時間がかかりました。でも、この気持ちはこれからTwitterをやっていくうえで、賞レースをみるうえで、自らが過度な不安を抱かないためにも、忘れずに覚えておきたいなと思ったので、ここに記させていただきました。

以上、今思ってることでした。

読んでいただきありがとうございました。

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