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除湿で偏頭痛がマシになる!

気圧が低いと偏頭痛がひどくなる。
「ウワー」と言いながら床に伏せて「ウワー」と言っている。
眼精疲労から来るのかなんなのか、頭痛外来に行ってMRIに入ってみたが「異常がないので明確な理由はない、対症療法になる」と診てもらい、それっぽい処方箋をもらった。
「この薬、高いんだよね」と偏頭痛用の処方されたものの薬価を見たら常備薬よりずっと安かった。価値がわからない。

4年使っていた除湿機が壊れた。
ほぼ毎日回していた。
修理費用の見積もりを見たら買い替えたほうがいい金額だった。1〜3万円程度の家電製品はおよそそんなものだ。
よく働いてくれた。ボーナスをあげることもできなければ退職金も出してやれないが、感謝ばかりだった。
しかし、同等機種を見繕ったら当時より数千円高くなっており、「いやだ」と、声高に言った。
感謝は怒りや悲しみにすぐ置き換わる。沸点が低いことを実感した。
除湿機を買い換え、さらにもう一台増やしてフル稼働してもらったら、確かに偏頭痛の頻度は低くなった。
電気代が2千円程高くなった。
「動けるようになる」ことと「電気代の増額」は金額的には後者のほうが収支的にはマイナスだが、生活をする上での身体不具合は不便というほかない。
後者をとる!動けない身体を専用の頭痛薬と除湿機で乗り切る。それで良くなった。あと、家の中が心なしか快適になった。


以下、参照として除湿と偏頭痛の関連性についてリンク記事。
2019年にハーバード大学の論文にて明らかになったことと、その論文にアクセスできるリンクまで貼ってくれている。



そんなこんなで日々をやり過ごすことに目を回していたら、前述で快適になったと書いておきながら、気付けば生活をほっぽり出していた。

行政機関らしきところから送られてきたぱんぱんの封筒に詰まった払込票を1枚取り出し、金額を見ては「いやだ」と呟くのを週に数回やる。コンビニに行く。
そして、あの日もこの日もその払込票を鞄に入れ忘れていることに気付く。こんなことを期限ギリギリまで繰り返しやっている。住民税。

回収されたくない。とても。何もかもを。
ノブレス・オブリージュの精神はないのか。

面倒になって、いつだか、仕方がないから、一括で払った。今でも恨みがましく思い出す。何度でもどこでも誰にでも言われているだろうが、改めて私からも言いたい。

「生きるだけで金がかかる」。

人間に価値があるか?そんな大仰なものは知らん知らん。とにかく払う金額のでかさよ。ぱちくりする目も何もない。そんなかわいい擬音ではなく、眇めに眇めて、また呟く。

生きるだけで金がかかる。どういう見方をするべきかもわからないが、突きつけられたこの金額は何かしらに基づいて計算された価値だろう。
見積もりを間違えてはいないか?


ほっぽり出した日々の生活にだんだん苛立ち、これまで気にも留めていなかった部屋の中に、それはもうノイズが生じた。とにもかくにもなんでもうるせえのだ。どうしてこんなに穏やかとは程遠い気持ちになるのか。
視覚的情報を遮断するために箱や布を買い散らかした。

そして、常にどこかしらの角や隅にいる。
いつか中央を陣取れる日は来るのか。そもそも、そうなりたい自分はいるのか。


頭痛のするときは何も見ないに限る。

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