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TomoPoetryー友野雅志の詩

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日々書きためた詩の中から、noteスタートしてしばらくしてからの最近のものをのせています。それ以前は、下をご覧下さい。   …
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2024年7月の記事一覧

よせる波とひいて消えさる波。

よせる波とひいて消えさる波。

あなたをのみこんで
おおきい波、そして崩壊がきた
折れる骨
こなごなになる空
言葉は消えた

しばらくすると
しずかに星は震えた
過去を思いだすのではない
来るあたらしい時間を
おそれるのではない
全身をおおう
線が
震えている

もう 生命体ではない
時と
影がゆれる
みじかい時間

時がこまかく
砕けながら
あなたの前へ前へと
ながれていく

ある夜明け あるいは
午後のあかるさ
紺色の夜

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