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TomoPoetryー友野雅志の詩

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日々書きためた詩の中から、noteスタートしてしばらくしてからの最近のものをのせています。それ以前は、下をご覧下さい。   …
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2021年1月の記事一覧

TomoPoetry、粥。

TomoPoetry、粥。

粥をすくって
スプーンから喉へ流しこむ
南西諸島にしみ込むスコール
地に足を埋めたマングローブ
千切った地球が
きみを通過する
チンギスハーンの剣のように
炎がひろがるジャングルのように
宇宙をながれゆく銀河系のように
きみは飲む
熱をもった時間を
青白く凍った歴史を
あかくながれるいのちを

スプーンには
あおい星とあかい河
きみを焼きつつ
あたらしいいのちを
流しこむ


七草粥
傷だらけの

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