見出し画像

熱いぜ!!ウィンターリーグ!!(前編)

皆さんどうもこんにちは、MTMです。
10月も半ばを過ぎ、あと二週間もすれば日本シリーズもワールドシリーズも終わってしまう、そんな時期になってしまいました。シーズンが終わった後は選手の移籍や監督・コーチの異動、戦力外の情報等に一喜一憂しながら2月のキャンプ入りまで耐え凌ぐ…。そんなストーブリーグも野球ファンとしては一つの楽しみですよね。でも私達野球中毒者は、やっぱり野球の試合が見たいですよね!!!!!!!!
そんな皆様のために今回私MTMが世界の色々なウィンターリーグ(WL)の中から6つ(前編3/後編3)紹介させていただきます。


①リーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(Liga Mexicana del Pacífico:通称LMP)🇲🇽

1945年に開幕し、70年以上の歴史を誇る四大ウィンターリーグの一つ、LMP。
夏季に行われるリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル(LMB)とは全く異なるもので、参加チーム数がまず違います(LMB:18,LMP:10)。参加するチームもモンテレイ・サルタンズ以外はそれぞれ異なり、リーグのレベル自体もLMP>LMBとなっています。
リーグのレベルが違う理由として、LMPには現役メジャーリーガーNPBプレイヤーマイナーリーグに所属するプロスペクト選手らが多数参加する為です。
また最大の違いとしては冬季リーグは投高打低の傾向が夏季に比べてありますね。(これはLMBが超打高なのがおかしい)

2022-23LMPの平均打率.245,平均OPS.664,全体防御率3.34
対して2023LMBの平均打率.279,平均OPS.768,全体防御率4.78(!?) と全然違うことが分かると思います。ちなみに22-23LMPの成績は今シーズンのセリーグのそれに近いです(それぞれ.245 .668 3.19)
(引用元:https://www.baseball-reference.com/register/)

シーズンは前期・後期に分かれ、それぞれの順位に応じてポイントが追加され、そのポイントの高い8チームがプレーオフに進むことができます。
(22-23年は1位:10ポイント 2位:9ポイント 3位:8ポイント 4位:7ポイント 5位:6ポイント 6位:5.5ポイント 7位:5ポイント 8位: 4.5ポイント 9位:4ポイント 10位:3.5ポイント)
そしてプレーオフを準々決勝→準決勝→決勝と勝ち進み見事メキシコ1になったチームにはカリビアンシリーズ(後述)へ出場!!!
これがシーズンの大まかな流れです。

2023-24レギュラーシーズンの日程↓

参加していた日本人選手として、横浜DeNAベイスターズの関根大気選手が最近では一番代表的でしょうか。関根は2021-22と22-23シーズンにてヤキス・デ・オブレゴン(Yaquis de Obregón)に所属。2年間のメキシコでの経験を経て、2023年シーズンは自身初の規定打席に到達、打率.261、本塁打は自身キャリアハイの4本、OPS.642を記録する飛躍の一年となりました。
サヨナラ安打を打つ関根↓

今シーズンからは新たに宮城滝太選手、大田泰示選手も参加するのでベイスターズファンの皆さまに是非オススメですよ!

LMP公式X→@Liga_Arco https://twitter.com/Liga_Arco
公式サイト↓


②リーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナ(Liga de Béisbol Profesional de la República Dominicana:通称LIDOM)🇩🇴

世界屈指の野球大国、そして強豪。そんなドミニカ共和国の一大スポーツイベントとも言えるLIDOMはLMPの様にMLBプレーヤー各国のプロスペクトが数多く参加する、世界のウィンターリーグの中で最もレベルの高いリーグと言えるでしょう。
さてそんなLIDOMですが、こちらは6チームが参加し、50試合のレギュラーシーズンが行われます。レギュラーシーズンにて上位4位までに入れたチームは18試合・総当たりのプレーオフへと進み、更にそのプレーオフにて1・2位を記録したチームは7戦4勝先取の決勝戦へと進みます。優勝したチームはLMPと同じくカリビアンシリーズの出場権を得ることができます。
過去LIDOMから羽ばたいた日本人選手として挙げられるのは元横浜・現SF傘下の筒香嘉智選手でしょうか。彼は2015年に24本塁打を放つなど好成績を記録しオフにLIDOMへ参加。そこでは打率.206と苦しみましたが、この武者修行を経て翌年44本塁打を放ち本塁打王・打点王の二冠を獲得。覚醒のきっかけとなりました。

LIDOMには今シーズン8年ぶりに中日ドラゴンズから鵜飼航丞選手(※開幕メンバーから漏れ帰国しました)と上田洸太朗選手が派遣されます。(共にレオネス・デル・エスコヒード)
また、後にNPBに助っ人として来る選手も多く、今シーズンはフランミル・レイエスが来日候補として注目ですね。こちらは横浜DeNAベイスターズが獲得調査をしています。

こちらもエスコヒード所属です。

LIDOM公式X→@LIDOMRD
https://twitter.com/LIDOMRD
LIDOM公式サイト↓


③セリエ・デル・カリベ(Serie del Caribe 通称カリビアンシリーズ)🇵🇷🇲🇽🇩🇴🇻🇪🇨🇼🇵🇦🇳🇮

さぁいよいよお待ちかねカリビアンシリーズの紹介です!
この大会は中南米・カリブ諸国のウィンターリーグにて優勝したチームが代表として出場する国別対抗戦という感じ。
出場するチームは
・プエルトリコ🇵🇷(LBPRC)
・ベネズエラ🇻🇪(LVBP)
・パナマ🇵🇦(PROBEIS)[招待国]
・キュラソー🇨🇼(CNCAAL)[招待国]
・ニカラグア🇳🇮(LBPN)[招待国]
そして先ほど述べたドミニカ共和国🇩🇴(LIDOM)とメキシコ🇲🇽(LMP)の王者が集まりカリブNo.1を争います。
※2024年大会は残念ながらコロンビア🇨🇴(LPBCOL)が金銭面の問題によって、キューバ🇨🇺はやはり国の関係によって参加を断念しました。
なんといっても特徴はその熱気とレベルの高さ。

…凄いでしょ?これが「カリビアンシリーズ」です。
カリビアンシリーズは国別対抗戦、WBCの前哨戦的なものでもあるので大変人気が高いです。今年はベネズエラのカラカスにて開催され、大変盛り上がりました。
そして2024年大会はなんとWBC2023決勝の舞台となったマイアミマーリンズの本拠地・ローンデポパークにて開催されます!

日程↓

過去マイアミで開催された事はありましたが、MLBの本拠地での開催は初です!
中南米からの移民が多いマイアミなので非常に盛り上がることが期待されます。楽しみですね。

現役のMLB・MiLBプレーヤー・元NPBの助っ人等が参戦し、また「補強選手」という、既に敗退した同じ国のチームから選手を獲得できるシステムもある為大会のレベルは非常に高いです。

昨年参加していた主な選手としては、🇨🇼W.バレンティン、A.シモンズ、J.スコープ 🇵🇷E.リベラ 🇻🇪アルシア兄弟(OswaldoとOrlando)、G.モスコーソ 🇲🇽C.バルガス 🇩🇴R.カノ、Y.ナバーロ、M.ロハスJr.、R.バルデス などが挙げられます。

昨年の決勝戦のスタメン↓
ドミニカ共和国にはカノ、ナバーロ、ロハスJrと日本でも馴染みのある選手がいますね。
また対戦相手のベネズエラのショートは今シーズンMLBオールスターにも出場したアルシア(弟)がいます。

公式X→@beisboldecaribe
https://twitter.com/beisboldecaribe
公式サイト↓

まとめ

今回はウィンターリーグ前編としてLMP🇲🇽、LIDOM🇩🇴、カリビアンシリーズを紹介させて頂きました。
日本では教育リーグとしての意味合いが強いWLですが、現地では興行的な意味合いが強いです。 成績が良くなければ解雇されますし、チーム状況次第では監督も交代させられることも。彼らは皆カリブNo.1の称号を掴む為に本気で戦います!

最後までご覧いただきありがとうございます!!
このnoteをきっかけにウィンターリーグを見る人が増えてくれたら私としては大変嬉しいです!!!
後編ではABL、アジアWL、Baseball Unitedについて紹介する予定です!!!お楽しみに!

追記:後編できました!!!https://note.com/mtm317/n/na2dc5b0de5c6




この記事が参加している募集

野球が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?