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「大事なお知らせ」の恐ろしさを実感した



2020年1月10日は「推しの卒業発表記念日」になりました。



わたしは今までの人生でずっとオタクでした。物心つく前から漫画やアニメに触れていて、小学生のときはずっと漫画を読み、中学生になって深夜アニメにハマり、今でもそのまま成長してアニメを見ながらお酒を飲む楽しさを覚えてきました。

そんな引きこもりタイプのオタクをしていたわたしが、ほぼ毎週家から出て片道1時間かけて会いに行きたいと思える推しができました。メイドさんです。


約1年前、友達と秋葉原に行ったときに軽いノリで某大手メイドカフェに行きました。それがすっっっごく楽しくて、なんかいい匂いするし、キラキラしてるし、ワクワクするし、メイドカフェすごいな…楽しいな…と思ったんです。

また行きたいなって思っていろいろ調べているときに、メイドさんはそれぞれTwitterアカウントを持っていて、そこでご主人様お嬢様と交流をしていることがわかりました。はーんなるほど、こういうのがあるのねなんて思いながら見ていたら1人の子が目に留まりました。

みんな自撮りを載せていたりしたんですけど、その子が本当にタイプのお顔で、すごく気になって、Twitterの自撮りをひたすら遡って見ちゃって、気づいたら秋葉原にいました。友達と行った日からここまで1週間です。


2回目のメイドカフェの目標は、Twitterで見たあのかわいい子とチェキを撮るぞ、でした。30分ほど並んでいざ入店するとき、ご案内をしてくれるというメイドさんを見てびっくりしました。あ、あのかわいい子だ…!!

当たり前なんですけどご案内してくれる子は選べないんですよ。それなのに1週間くらいずっとTwitterで見てた子がいきなり目の前に現れて、テンパったコミュ力皆無の根暗オタクは「あの、Twitterで見てました、かわいいと思ってあなたに会いにきました…」って言いました。

後々自分のキモさに気づいてヘコんだけど、その子は笑顔で「嬉しいです!ありがとうございます!」って言ってくれて。その日は無事にチェキを撮って帰りました。

しばらくあとに、またその子に会いに行きました。そしたらわたしのことを覚えててくれて、かわいい笑顔で出迎えてくれました。名前も呼んでくれました。その瞬間に、本当はTwitterで見てたときからずっと、この子はメイドカフェでの推しだ!!となりました。


そこからは冒頭に書いたように、ほぼ毎週秋葉原に通う生活が始まりました。平日は基本仕事なのでなかなか行けない代わりに、土日は早起きして朝イチの時間から会いに行ってました。推しがイベントをやると言えば朝早くから並んでチケットを買いました。誕生日記念で特別な衣装を着ると言えばプレゼントを持ってお祝いしに行きました。お屋敷を飛び出してメイドさん大集合のライブをすると言えば推しのイメージカラーのペンライトを持って見に行きました。ブロマイドやグッズを出すと言えば販売開始時間にオンラインショップに張りついて買いました。


これまでのオタク人生で通ってこなかった「メイドカフェ」というジャンルで、たくさん新しく楽しい経験をしました。全部推しがいてくれたからできたことです。


そんな大事な推しが、ついに、卒業を発表しました。


いずれ来ることだとはわかっていたけど正直まだ先だと思ってて、なんなら2週間前に「推しちゃんが卒業するならわたしも卒業かな〜〜(笑)」なんて話をしてたくらいに油断してました。完全に不意打ち。

この1年間と少しの間にたくさん会ってせっかく仲良くなれたのに卒業か〜〜…寂しい…悲しい…

よく見る「卒業しても応援してるよ!」「寂しいけど卒業おめでとう!」なんて言葉をかける余裕がない。冷たい人間に見えるかもしれないし推しの卒業に対してコメントもしない奴って思われるかもしれないけど、無理なものは無理だ…寂しいのはみんな一緒なんですけどね…


好きな漫画の連載終了とか、好きなバンドの活動休止とかを経験してきたから少しは鍛えられてると思ってたけど全然ダメでした。人生で初めて経験する「推しの卒業」という事実に耐えられないです。もうメイドさんとして存在する推しに会えるのは卒業までのあと少ししかないって考えると心臓が痛い。


今後どういう道に進むのかわからないけど、大好きな推しの決めたことだから応援したいしするつもりです。卒業寂しい、しないで、って気持ちはなくならないけど、次に会うときは卒業しないでって言っちゃいそうな気持ちをなんとか堪えたいです。最後には笑顔で見送りたいです。でも今はまだそれができそうにないのが情けないです。


一目惚れで始まったわたしと推しの関係はあと2ヶ月で終わってしまいます。いつもニコニコしてて、思いやりがあって、ダンスが上手で、がんばり屋で、みんなに愛されてる推しはあと2ヶ月しか一緒に過ごせません。

卒業発表から1日経ってもまだ受け入れきれていないけど、自分の中で乗り越えるために少しでも明るい感じにしようと思いました。だから「推しの卒業発表記念日」。


ずっと卒業の日が来ないでほしいな〜〜って思いながら日々を過ごします。寂しい。




あと2ヶ月、できる限り通ってたくさん思い出つくるぞ!!!!



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