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【皆さまへ】”COPY BOY” 御礼&あとがきにかえて…

◆【本当にありがとうございました。】

『”COPY BOY” ぼくのクローンは小学生』全34話。なんとか最終話までたどり着くことができました。シオツマの拙いおはなしにお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。

数行でも、チラ見でもしていただけた方すべてに心から感謝いたします。ましてやもしも全話読んでくださった方がいらっしゃったなら、震えるほど泣いちゃいそうです。これ、本当なんです。

なにせ、誰にも読まれず捨てられていく運命だったおはなしですから。

思えば、中2の娘をビックリさせようと、生まれて初めて書いた”おはなし”。(”小説”とはおこがましくて、口が裂けても言えないので、”おはなし”と呼んでいます。)
中2って、感性が研ぎ澄まされるとても大切な時期。1人で大きくなったような顔で我が家を闊歩する無敵のティーンに、親として何かを伝えてから”子離れ”しようと決意したのです。
また、ダメパパでありダメ夫でもある僕からの ”家族への贖罪” を綴るような厳かな心境でもありました。

(※そのへんの事情は、こちら ↓ )



◆【お詫びも言わせてください。】

文章もヘタクソ。語彙も乏しい。構成もむちゃくちゃ。力のなさを、挿絵代わりの写真でごまかしてしまいました。…すみません。
たいした展開もないクセに、説明ゼリフが多くて、皆さまを退屈させてしまいました。…すみません。
我が子に「命をつなぐとは何か?」という大それたテーマをぶちかましたくて、説教臭い話になってしまい、退屈させて…すみません。

娘をクスリと笑わせたくて、幼い頃一緒にした遊び、オモチャ、場所、娘の好きな曲など…彼女にだけ分かることをいたるところに散らばせていました。なので、何も知らない読者の皆さんには「?」な箇所がたくさんあったことも、あまりに”私事” すぎました。…お詫びいたします。

娘に書いたものを人様に読ませるとはなんたること!家でやれ、家で!
反省しております。

ちなみに物語に出てくるバスの絵本は、幼い頃に読み聞かせした実在の本がモデルになっています。(だいぶアレンジしてしまいましたが)
いつだったか、文字が読めるようになった娘が「今日は読んであげる。」と私の枕元で、舌っ足らずに「ブロロン  ブルン…」と読んでくれ、星空のバス旅に連れ出してくれた一生忘れられない思い出の絵本です。
それなのに…中2になったら服の下に…。ううう……(涙)
もし彼女が、"COPY BOY"を読んだら、どんな風に感じるのかな。

※参考:『バスで おでかけ』間瀬なおかた さん(ひさかたチャイルド)


◆【生まれて初めて”おはなし”を書いてみて…

書き進めている時は、ワクワクが止まりませんでした。
もちろん「ホントに読ませたらどうなるのかな?」という企みもありましたが、それだけではなかったのです。
僕は同じ ”中2” の頃、「大人になったらスピルバーグになろう。」とアホな夢をこじらせておりました。(今の現実は…散々たるものですが…。)
「僕が本当に作りたかったモノって、こんな話だったのかも」って興奮し、中2の自分が舞い降りて、とりつかれたように書き続けちゃったのです。気がついたら、まさかの10万文字超! ウソみたい。
だから、こんなキッカケを与えてくれた娘に感謝しています。


◆【結局…】

で、結局ですね、
最初の記事にあるように、娘には読んでもらえず、脱ぎ散らかした服の下から手づくりの本をこっそり回収しました。
そりゃそうです、思春期ですよ、思春期。冷静に考えたらパパ、イタイです。当然のリアクションです。シオツマよ、自分に置き換えて想像してごらんなさいよ。例えば、中2の時にオカンから「お前のために曲作ったで」とギター片手に歌われたら…おおおお、おぞましい…。
とにもかくにもこのお話は、このまま誰の目にも触れず、シオツマ家の燃えるゴミの日に消えていく運命でした。

でも…ある日こちらの "note" さんに出会ったのです。


たった1人でいい…3行だけでもいい…どなたかに読んでいただけたら、それだけで救われるような気がして…。怖いけど、めちゃくちゃドキドキしながら、noteの隅っこで「投稿」のバナーをポチッとしました。

周りを見ると、レベルの高い文章がゴッロゴロ。ビビりました。まるで高速道路に入る初心者マークの気分。猛スピードでビュンビュン飛ばす車の波に乗れず、呆然としました。

最初は、もちろん誰の目にも止まりませんでした。
ある日、少しずつ…少しづつ…立ち寄ってくださるお優しい方が…。
やがて、多くの皆さまに遊びに来ていただき、温かいお言葉までたくさん頂戴できて、もう…胸がいっぱいです。勇気づけられました。
どなたかの大切なお時間にちょっぴりお邪魔して、少しでもお暇つぶしになれていたのなら、この上ない歓びです。
心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

僕はスピルバーグにはなれなかったけれど、
ステキな皆さまとのご縁をいただきました。
本当に、本当に、ありがとうございました。



追伸:
今だに中2の長女には読んでもらえていません。
次は、小6の次女が中2になったときのために、次回作…書いたりして。笑

シオツマのnoteはすべて無料です。お代は頂戴しません。 少しでも多くの方に楽しんでいただけたなら…それだけで幸せです。